異世界からきた雛鳥 2【ONEPIECE】

雛鳥の足跡…90こ 番外編：新年 3 ページ44

｢今年の抱負は？｣
｢そうですねぇ。まだまだ知らないことも沢山あり驚くことも多いので、マルコや親父様、クルーの皆さんと一緒にもっともっと自由を謳歌する、ですかね…｣

そうかい、と言ってマルコは笑ってAの頭を撫でる。

｢マルコは？｣
｢んー…じゃあおれはそんなお前を、これからもずっとそばで見守っててやる…かねぃ｣

ハッとして、Aはマルコを見上げた。
いつぞやしたお願いを、マルコは覚えてくれているのだと感じて胸の内がキュッとなる。
あぁ嬉しい…愛しい…。
スっと膝立ちになり少し見下ろすようになったマルコの頬を両手で包み、見つめる。
ん？と首を傾げて微笑んだ唇へと口付けた。

そっと唇を離せば絡み合う視線。
今度はどちらからともなく重ねあった。
はむりと上唇や下唇を食み合えば、可愛らしく漏れ出る吐息に熱が灯る。
後頭部に手を添えて、Aへと覆い被さるようにマルコはグッと身を乗り出せば、んっと隙が生まれするりと舌を忍ばせた。
驚きに逃げる舌を追いかけて絡ませれば、ぴくぴくと身体が震える。
しばらくすれば驚きから帰ってきたAの舌も絡んできて、満足するまで二人は貪りあった。

軽く胸を押されて唇を離せばとろりと溶けたAの顔に出くわし、マルコは愛おしそうにその頬を撫でる。
見つめながらすりすりと撫でていればまた瞳が伏せられるので、クスリと笑ってまた唇を重ねた。
次は可愛らしくツンツンと啄むバードキス。
それを繰り返していれば物足りないのか、胸に手をついてのしかかってきて今度はAから舌を侵入させてきた。
今日は積極的だなと思いつつ、気持ちのいい、心地のいい感覚を味わった。


唇を離して視線を太陽へと向ければ、全て顔を出していた。

｢今年もよろしくお願いします、マルコ｣
｢あぁよろしくな、A｣

ふふっと微笑みあっていれば、ふわっとAが小さく欠伸をする。
それを見てマルコはグイッと片腕にAを抱き上げて、見張り台を飛び降りた。

｢さあて、一眠りするかねぃ｣
｢はい、賛成です｣

すでにうとうとし始めたAを大事そうに抱え直し、マルコは自室へと向かったーーーー。



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あけましておめでとうございます。

亀更新ではありますが、本編も頑張って更新していく所存でございます。
ぜひ、本年もお付き合い下さいませ。

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