雛鳥の足跡…63こ ページ16
｢ん！？あッ…ちょと、まっ｣
離れていく唇が惜しく、マルコはそれを追いかけて食みだした。
しばらく堪能して音を立てて唇を離せば、もう！と可愛らしく怒るAに、クツクツと喉を鳴らしてマルコは笑った。
｢これを、親父にもしてくれるのかい？｣
｢はい。とても、身体が軽くなるかと思います｣
それは嬉しいねえとマルコは笑うが、ハッとして、親父にも口付けるのか？と聞くと、普段は手から氣を流すと言う。
口付けたのはマルコだからだと頬を染めて言うAに、思わずもう一度唇を奪ってしまった。
マルコとともに白ひげと部屋へとやって来れば、横たえていた身体を起こした。
それにAは起きなくていいと焦るが、可愛い娘が来てくれたのだから構わんと白ひげは笑った。
どうしたと言われ、マルコと顔を見合わせて先程の事を話せば、うーんと白ひげは唸る。
｢親父様、お願いです。受け入れてはくれませんか？私がしわくちゃのお婆さんになってしまうまで一緒に居たいです｣
Aがそう言えば白ひげは大きく目を見開いて、次いでグラララと大声を上げて笑った。
｢そうか…そうだなァ。おれもお前や息子たちの行く末を見届けてぇな｣
そう言われ、Aの目が輝く。
じゃあ！と言えば、よろしく頼むと頭を撫でられた。
大きな手に乗り胸元へと導いてもらって、手を当てて目を瞑る。
たくさん、氣の淀んでいる場所があった。
これではずっと苦しかったはずだ…。
大きな身体の氣の流れを全て読み解いて、では…と、Aがグッと掌を胸に押し当てれば、ふわりと暖かな空気が舞い、その氣がさあっと白ひげの中へと入っていく。
うっと小さく呻く声に訝しんでマルコがAの方を見れば、眉間にぐっと力が入り皺が刻まれている。
それ見て、もしや…とマルコは思った。
とてつもなく大きなサイクロンに見舞われた時、妖精に力を借りていたAは、このようにどんどん弱っていっていた。
妖精が力を使うとき、Aの中にある氣を持っていくというのと、この氣功術に使われる氣は同じなのだと。
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もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» いえ、とんでもない！くっつく時を楽しみにしててください(*^^*) 本当に！マルコさんはどんなデートをしてくれるんでしょうかね。しっかりと計画する派か、その時の気分で行く所を決める派か…うん、マルコならどっちでもよい(*´艸`) (2023年3月1日 14時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» ちゃんとした恋人になるストーリーは決まってたんですね！失礼いたしました（汗その時が楽しみです♪マルコとデート本当にしてみたい…ｗ (2023年2月28日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» もう恋人のような関係ですが、本当に恋人になるタイミングは一応考えてあるんです〜( ^ω^)デートですねっ。じゃあ考えていたお話にプラスして考えてみます(˶'ᵕ'˶ )︎ (2023年2月28日 7時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» クリスマスと内容が被ってしまうのでしたらいっその事どこかの島でバレンタインデートしちゃってください！！ｗなんならその番外編デートで恋人になっちゃっても良いですよ(/ω＼)既に恋人のようないちゃラブ具合ですが…ｗ (2023年2月26日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - いつもコメント下さりありがとうございます！番外編ばかりで申し訳ないです。バレンタインのお話はクリスマスに書いたお話と似てるな…と思ってやめちゃったんです( ᐛ )似ててもいい！ともし需要がおありでしたら、大遅刻ですが書かせて頂きます(*^^*) (2023年2月24日 20時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月27日 23時
