雛鳥の足跡…49こ ページ1
あれから島を発ち、わりとすぐ近くの島へとやって来た。
ここは白ひげの旧友がいるという島らしい。
変わったルールがあるらしく、先に白ひげと隊長格だけが上陸し白ひげの旧友、島の長に挨拶をしに行かねばならないらしい。
白ひげのように島の者たちを家族のように思っているそうで、問題が起きないよう約束事を決めるそうだ。
ぼーっとブリッジから船の様子を伺えば、みな上司がおらず浮かれているように見え、自分の国でも上司がいない間はこんな感じだったなとAはクスリと笑った。
その時、ドンッ！という音と共に海面が飛沫を上げる。
敵船だー！！という声が響いた。
いつの間に…と思い後方を見れば、島の死角から敵船がのそりと姿を現していた。
きっと先にこの島にいて様子を伺われていたのだ。
白ひげや隊長格がいない所をチャンスだと狙われたかもしれない。
どうする…？どうする？どうする！？
武器を持てぬ私は役に立たない、妖精もこの辺りには姿が見えない。
なら、本当の役立たずだ…。
どうしようかと考えている間に、敵船が横に着き、戦闘が始まる。
浮かれていたクルーたちは混乱し逃げ惑い、戦闘体勢が整わない。
どうすれば…とAは駆け出した。
Aの自室辺りまで来ると、逃げているナースと出くわす。
早くこっちよと手を引かれたがAは首を振り、マルコの部屋へと飛び込み、一角に置かれている幾つかの武器へと歩み寄った。
マルコに心配され、この部屋でだけ武器を触ることを許してもらっていた。
その中からAが一番得意としていた、双剣を手に取った。
｢A、あなた…｣
それを見ていたナースは目を見開きこちらを見つめた。
駆け寄ってきて、震える身体を支えてくれる。
かたかたと震え出す手に苛立ちが募る。
大事な人たちを失うのはもう、うんざりだ。
この船の人達にはとてもよくしてもらって、完全に情が移ってしまった。
また、守りたいと思う自分の大事なものとなった。
嵐で海に飲まれそうになったクルーたち、前の島で暴行されていたクルーたち。
助けられて本当に良かったと思った。
だから、今度も…。
｢っもう、誰も失いたくないのよ！今度こそ、絶対に守るんだから！！｣
そう叫んで目元の涙を乱暴に拭い、剣を握る震える手をグッと握り叱咤する。
そばにいてくれたナースに、行ってきますと微笑んでAは駆け出した。
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もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» いえ、とんでもない！くっつく時を楽しみにしててください(*^^*) 本当に！マルコさんはどんなデートをしてくれるんでしょうかね。しっかりと計画する派か、その時の気分で行く所を決める派か…うん、マルコならどっちでもよい(*´艸`) (2023年3月1日 14時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» ちゃんとした恋人になるストーリーは決まってたんですね！失礼いたしました（汗その時が楽しみです♪マルコとデート本当にしてみたい…ｗ (2023年2月28日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» もう恋人のような関係ですが、本当に恋人になるタイミングは一応考えてあるんです〜( ^ω^)デートですねっ。じゃあ考えていたお話にプラスして考えてみます(˶'ᵕ'˶ )︎ (2023年2月28日 7時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - もふもふ子さん» クリスマスと内容が被ってしまうのでしたらいっその事どこかの島でバレンタインデートしちゃってください！！ｗなんならその番外編デートで恋人になっちゃっても良いですよ(/ω＼)既に恋人のようないちゃラブ具合ですが…ｗ (2023年2月26日 18時) (レス) id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - いつもコメント下さりありがとうございます！番外編ばかりで申し訳ないです。バレンタインのお話はクリスマスに書いたお話と似てるな…と思ってやめちゃったんです( ᐛ )似ててもいい！ともし需要がおありでしたら、大遅刻ですが書かせて頂きます(*^^*) (2023年2月24日 20時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2022年9月27日 23時
