雛鳥の足跡…97こ 番外編：Happy Valentine 5 ページ2
さて…と、トレーに乗せたものを見て溜息をつきながら扉をノックし中へと入る。
部屋の主…マルコはベッドで寛いでた身を起こし、どうした？と手を差し伸べて自分の元へとAを導く。
ことりとサイドテーブルへとトレーが置かれたのを見届けて隣へと座らせた。
ちらりとトレーへ視線を向ければ、クリスマスに貰ったお揃いのマグカップとあとは…
｢トリュフ…か？｣
｢トリュフです｣
少し疑問形で言えば、すかさずムムッとした口調で返答が。
コロンと丸々した形にではなく、ゴツゴツ…といったようなトリュフとは言い難い見栄えに、まぁ無理もない…とAはまた部屋に入る前のように溜息をつく。
｢マルコには特別に、みんなとは別のものも用意してたんですよ｣
頂いた綺麗な妖精型のチョコレートには及ばないけれど…と眉を下げて笑った。
一つだけ綺麗な丸い形があり、これはサッチが作った見本だとAは指をさす。
｢なかなか上手くいかないものです…｣
｢そりゃまぁ長年毎日やっている熟年者には適わねぇだろうよい｣
お前だって騎士となるために幼い頃から体術や剣術など習得してきて、この船のヤツらほとんどがお前に適わねぇだろう。
それと同じようなもんだとマルコは言ってトリュフを一粒摘み、口へと放り込んだ。
ほろりと溶けそこにふわりと香るブランデー、大人な味のビターチョコレート。
｢うん、うめェ｣
｢クリスマスのケーキ同様、サッチ監修のもと作りましたからね。形はともかく味は保証できるわ｣
クスクスと可笑しそうに笑うAの顎をそっと掬ってマルコは柔く目を細める。
｢美味いと感じる一番の要素は、Aが作ってくれたというものだからだ｣
そう言って見つめれば、Aの顔はみるみるうちに赤くなった。
そんなAの口へとマルコはトリュフを一粒取って押し当てて入れ込み、自分の口を重ねて閉じ込める。
驚いたAはマルコの胸をグッと押すが、ガッチリと後頭部と腰に添えられた手はビクともしなかった。
雛鳥の足跡…98こ 番外編：Happy Valentine 6→←雛鳥の足跡…96こ 番外編：Happy Valentine 4
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もふもふ子(プロフ) - あっぷるさん» お読み下さいましてありがとうございます！キュンをお届けできてよかったです(*^^*)色んなお話に浮気してしまっているのですが、こちらも頑張りたいと思います！ (6月10日 1時) (
レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる(プロフ) - マルコにキュンキュンしっぱなしです♡続きが見たいので更新楽しみにしてます！ (6月8日 15時) (レス) @page4 id: 275f8d86d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - ミクリさん» うふふ、楽しんで頂けたようでなによりです♪ いえいえ、ハッ、書かなきゃ！！という気にさせて頂けるのでミクリ様のコメントにはいつも助けられています(*^^*)感想頂けてとても嬉しいのですよ(*´艸`) (2023年3月10日 1時) (レス) id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ - あれ？いつの間にか３に入ってたｗそして甘々バレンタインのお話の更新ありがとうございます！！楽しく読ませていただきました♪もふもふ子様にはいつも急かしてしまっているような気がして申し訳ないです…⤵でもマルコといちゃラブ出来るならっ！ｗ (2023年3月8日 21時) (レス) @page4 id: dfbdb02535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2023年3月6日 23時
