𝐒𝐭𝐨𝐫𝐲 53 番外編：𝚅𝙰𝙻𝙴𝙽𝚃𝙸𝙽𝙴’𝚂 𝙳𝙰𝚈 ページ4
何処も彼処も、ハートで埋め尽くされている。
そんな今日はバレンタインデーだ。
最愛の人に、想い人に、友人に、お世話になっている人に…と、想いを込めてチョコレートなどを贈る日。
日々良くしてもらっている感謝を伝えるには最適なイベント事に、人の姿に戻れていないのが悔やまれる…とチィオはトボトボと街外れの海岸沿いを歩いていた。
｢あれ、こんなとこに家が…｣
街から少し離れたところにポツンと佇む一軒の家があり、そこに惹かれるようにふらりと足を向けた。
小ぢんまりとした、可愛らしい家。
ぼーっとしていると、あら…と声が聞こえてビクリとする。
声が聞こえた方を向くと、軒下にちょこんと佇むお婆さんがいた。
ペンギンがいるだなんて珍しいわねぇと言ってちょいちょいと手招きしており、ふんわりとした雰囲気に自然とそちらに吸い寄せられた。
そばへと寄れば腰を屈めてこちらの様子を伺って、あらあらなんだか落ち込んで見えるわねと頭を撫でられる。
どうしたの？だなんて問われて、その優しい空気がなんだかペンギンと似ているなとチィオは思った。
｢あのね、おばあちゃん…｣
｢まぁ、ペンギンが喋ったわ。夢でも見てるのかしら｣
きっとこの人は大丈夫だ…となぜか確信して思わずチィオは口走る。
そんなチィオにお婆さんは驚き口元に手を当てて目を丸くした。
だが特に何を言うこともなく、どうしたの、言ってごらんとチィオを膝の上に抱き上げて優しく背を擦る。
その優しさにチィオは何だか無性に泣きたくなった。
今までの身の上話をして、たくさんハートが飛び交う街中で思ったことをチィオは話す。
元は人間なのだと悪魔の実の事を話しても特に何も言うとこもなく、うんうんと静かに相槌を打ちながら聞いてくれた。
いつもみんなと楽しく過ごさせてもらっているが、同時に何も出来ない申し訳なさを感じつつ過ごしているんだということも、そうなの…と親身になって聞いてくれて、思わずポロリと一粒涙がこぼれ落ちた。
それを見て、あらあら泣くことは無いわとお婆さんは優しくチィオの目元を拭い、この婆さんが一肌脱いであげましょうと微笑んで、ふんわりと抱き締める。
やっぱりペンギンみたいだ…と、チィオはぴとりとお婆さんに張り付いた。
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つばめ - 彼女元の姿に戻った➕同時にペンぺん🐧ちゃんと恋人同士か最高他の皆とも仲良しで楽しそう (5月19日 1時) (
レス) @page50 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - ローが風邪をひいてしまっているのでしょうがないですがそれでもコレは素敵です別のでローも出れば尚更👍 (5月19日 0時) (レス) @page31 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 入れ替えハプニング面白いです (5月19日 0時) (レス) @page30 id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 通常版も含めて更新楽しみにしてます (2023年4月13日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ子(プロフ) - つばめさん» お返事遅くなりました(> <)ローの能力の暴走！それは面白そうですね！遅くなるかもしれませんが、リクエスト賜りました(*^^*) (2023年4月4日 0時) (レス) @page19 id: 3d96900827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ子 | 作成日時：2023年2月4日 19時
