異能力：《カゲロウデイズ》【文スト】【(微量の)カゲプロ】

27.本当の性格 ページ34

NO SIDE.


『ハイ、じゃあお待ちかねの説明タ〜〜〜〜イム！！』


寝たからなのか、相当ハイテンションのA。

ちなみにそんなAに反して、探偵社一同はまだ《覚ます》ショックから抜け出せないでいた。


『まずなんで眠ったかと携帯の中に居たか、ね！』

谷崎「ウン……」

『えーっと…幽体離脱的なものだってことは言ったジャン？？だからその〜…精神だけがこう……電子になったっていうか…だから携帯の中に居たっていうか……あーもう説明むずいな！！！』

与謝野「何となくは分かッたよ…」

『マジか与謝野さん神。じゃあこれはもうこの程度の説明でいいよね！次ね！』


切り替えが早いAは、パンパンと手を叩いて次の疑問の説明に移った。

ちなみに探偵社一同はわりと回復してきている。

日常会話が出来るくらいには。


『次、なんで見た目が違ったのか！！コレはマジ単純。二次元だから。』

太宰「え？？？」

『二次元だから。電子のセカイだから。』

賢治「？？？」

『賢治くんが混乱していらっしゃる』

敦「いや皆混乱してるよ！！！」

『まじかよ、でもホントにそうなんだもん！電子のセカイだから現実とは違うっしょ？？？二次元と三次元全く一緒な訳ないじゃん！』

ナオミ「ちょ、一寸わからないですわ」

谷崎「うん……」

『まぁそういうもんなんだよ。……じゃあついでに性格なんであんなに改変してたのかも話すわ』

太宰「それだよ！それが聞きたかった！！」


Aはコホン、と咳払いをして話し出す。


『精神だけが電子になったんだけど…すると性格の内面っていうか本当の性格が出てきちゃうっぽくてね…元の性格とは一寸ちがくなるんだよ』

敦「一寸どころじゃなかったけどね？？？」


敦のツッコミが炸裂するが、Aは構わず続ける。


『だからアレは僕の精神体ってコトだね！僕の精神体は酷く内気っぽいね！』

国木田「そういうことか……」

乱歩「いやぁ判ってても驚くなんて久しぶりだったよ……楽しませてくれたから棒付きキャンディあげる」

『わーい！！』


乱歩に棒付きキャンディをもらって喜ぶA。

いつものテンションとは裏腹に控えめに包み紙を破って棒を両手で持ち飴を口にする姿に、なぜか一同全員ハムスターを重ねて見てしまっていた。



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