九談 ページ11
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沖田の一撃は速い。
とにかく速い。
そして、18歳とは言え男の筋力だ、重い。
更に正確なんだから完璧に思える。
しかし、一見完璧に見えたその太刀筋は、私にとっては避けることはかなり簡単だった。
沖田「……ッ……ちょこまかと……避けるんじゃねェ…!!」
『いや避けないと痛いジャン?』
沖田「……何で……ッ息あがってねェんだ……って………ッ!?……」
ゆらゆらと避けながら、振りかぶってきた一つの太刀筋を自分の木刀で受ける。
そしてそれを横に素早く流し、空中に高く飛び上がった。
隊士たち「!?」
沖田「…!?」
これで、沖田にとっては突然私が消えたように見えなくもない。
そして沖田の真後ろに、空中で一回転してから音もなく降りて首筋に木刀を近づける。
だがそれは剣士の勘、と言うやつか弾かれた。
しかしここまでは予想通り。
弾かれた勢いを利用して、そのままわかっていた軌道に持ち込む。
沖田「は!?」
慌てたような声を出す沖田の反撃を地にいなし、一瞬で首の横に木刀を当てがった。
沖田「……ッ!」
『ハーイ勝ち〜〜』
よっしゃあ勝ったぜ。
一つしか違わないとは言え、年下に負けるのは何かイヤだからね。
上機嫌でニコニコする私をよそに、隊士たちやら土方さんはポカンとする。
土方「……は、……勝者、怜堤!」
『いぇーい』
ローなのかハイなのかよく分からないテンションで喜ぶ私は、土方さんに甘味を請求する。
『ねェねェ、頑張ったし勝ったんですからなんか甘いものくださいよー。甘味ないと死んじゃうんですけど』
土方「だァァァ!万事屋のヤローみてェなこと言い出すんじゃねー!!何も持ってねェよ!」
『ちぇ。役立たず』
土方「クソがァァァ!」
『ねェ隊士くんたち。何か甘味持ってない?』
「…ぶどう味の棒付きキャンディならあります!」
『おー!貰ってもいい?』
「いいですよ」
『ありがとー』
早速棒付きキャンディを包み紙から出して咥えたら、甘い味が口の中に広がる。
『おいしぃ…』
土方「よかったな…じゃねーよ!
はァ、配属先は俺と総悟と近藤さんで話し合って決める。明日まで自由にしとけ」
『じゃあ甘味処行こっと』
沖田「食いすぎないようにしたほうがいいんじゃねェですかィ?太りますぜ」
『残念、私太らないんよ』
沖田「チッ」
『感情の治安悪』
そして私は甘味処に向かった。
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桃汰さん大好きな宵凪(プロフ) - シオンさん» !!あ、ありがとうございマス…!!こっちの更新も頑張ってできるようにしますね……(●´ϖ`●) (2023年1月25日 15時) (レス) id: 47abe22f42 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 頑張ってください (2023年1月25日 15時) (レス) @page14 id: af8df3a3d9 (このIDを非表示/違反報告)
モフモフ(プロフ) - 黒猫さん» わぁぁぁぁ!!!ありがとうございますぅ……!!!(´;ω;`)(感動) (2022年8月12日 20時) (レス) id: 8be5b975ea (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - クセがスゴイ!(いい意味で) (2022年8月12日 20時) (レス) @page3 id: 37c2875d7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵凪 | 作成日時:2022年8月12日 10時