9話 ページ13
炭治郎 side
禰豆子が入った箱に刀が刺さりそうになった瞬間、
あまりに恐ろしくて、怖くて、もう駄目かと思ってしまった
ボロボロの身体で必死に抵抗しても、縄できつく縛られているし、柱の人に押さえつけられる
手を伸ばす事すら出来ない
ごめんな、不甲斐ない兄ちゃんで…
その時
カキィイイィィン!
聞こえてきたのは刀を弾く音で
見えた光景は闇の中の光のようで
息を吸うと、やはり異質で異常な強者の匂い
だけどそれ以上に、優しい匂いがした
次の瞬間
俺を押さえていた柱の人を冨岡さんが制止してくれて
「!…解けた……!」
キツく縛られていたはずの縄もいきなり解けた
禰豆子の無事を再確認し、胸を撫で下ろす
だけど、
?「おいおい、そんなもんか?」
不死川さんの刀を弾いた人がつまらなさそうに口を開いた瞬間、柱達が一斉に刀に手を掛けた
たが、彼らは全く焦る様子など見せない
?「おいテメェくそマリモ!!!フライングしてんじゃねえよ!」
?「ああ!?もう少しで刺さってただろーが!」
それどころか仲間内で言い合いまでする余裕だ
この人達は一体…
ん?あの子は確か、隠におぶられてた……
『まぁ確かに。』
口元に笑みを浮かべ、不死川さんの方へ歩いていく
『 サンジ、ここはゾロに任せよう。この人数なら…』
ゆっくりと不死川さんを見上げ
目が合うと、挑発するように更に口角を上げた
『ゾロ一人で十分だ。』
不死川「 ……一人で十分…?」
額に青筋を浮かべる不死川さんを目の前にしても
『そ、一人で十分。
ほら、庭に飛ばされた自分の刀、早く拾いなよ。
こっちはずっと手錠されててうずうずしてたんだ。
うち剣士一人しか居ないけど君らよりは強いから、
君ら全員で彼一人にかかっても退屈しないよ』
楽しむかのように淡々と話す
何故だ
あの子を見る限り、体は小柄で歳も若い
刀や武器など何も持っていない丸腰で、戦えそうには見えない
それなのに、あまりにも肝が据わり過ぎている
確かに彼らはとても異質な強者の匂いだ
だけどあの子からは何も匂いがしない
____
__匂いが、しない……?
次の瞬間、不死川さんはあの子に向かって飛びかかった
90人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
廣岡唯 - 面白い続きが観たい… (10月11日 19時) (レス) @page21 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
v.moff(プロフ) - みこちさん» コメント頂きありがとうございます!10人目の仲間は、体調を崩している夢主の事です!炭治郎を仲間にしたいとルフィですが炭治郎はその気は全くありません。お話の続きを楽しみにして頂けると嬉しいです。読んで頂きありがとうございます! (2022年8月25日 23時) (レス) id: 1f9de666e3 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - ルフィを如何に諦めさせるか?その辺りの流にもしも為るのなら、どうなるかと気になります。私も鬼滅の刃と魔法騎士レイアースのクロスオーバー書いています。続き楽しみにしています! (2022年8月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - もしも炭治郎ならば禰豆子が居なくては為らないので勘定が合いません。それに…幾らルフィが気に入ったからと、妹の為に居る隊を離れるのを彼がよしとするとは思えません。一瞬アラバスタのビヒが頭を過りました。 (2022年8月25日 20時) (レス) id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - 初めまして、みこちと申します。大変楽しみな展開です。恐れながら二つ質門宜しいですか?10人目の仲間とは、体調を崩してる子のことですか?炭治郎の事ですか?失礼ながら、炭治郎とは違うように私には思えています… (2022年8月25日 20時) (レス) @page16 id: e0b3c2b120 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:v.moff | 作成日時:2020年2月1日 22時