九話 ページ10
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京都姉妹校交流会 当日
『♪〜♪〜♪』
私、神崎Aは鼻歌を歌いながら高専の敷地内にある女子寮に向かっています
帰ってきたぞ〜!!
『久々だぁ〜、みんな驚くだろうな〜』
今のところ高専内を歩き回っても人に会うことはなく私の計画は順調順調
誰かに見つかっては折角のサプライズが台無しだからな
自室に着いてドアを開ける
長いこと留守にしてたから埃とかすごいんだろーなって思ってたけど
『あれ?変わってない…てか前よりも綺麗になってるような』
部屋に入ってびっくり
半年以上使ってなかった部屋は思いの外綺麗なままで、むしろ私が出ていく前より綺麗
『真希のやつ、本当に掃除してくれてたんだな』
ふと、昨日の会話を思い出す
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京都姉妹校交流会 前夜
私はスマホの通話履歴からある人物の名前を探し電話をかける
♪〜♪〜♪
数回呼び出し音が聞こえると懐かしい声が聞こえてきた
『あ、もしもし?久しぶりだね真希』
【お前いきなり電話してくんじゃねーよ、びっくりするだろ!てか、今の今まで連絡ひとつ寄越さなかったくせに】
『そんなに驚くことかな?まぁ、確かに連絡しなかったり私が悪いんだろーけど』
電話の相手は禅院真希 私の親友だ
【心配するだろ…】
『ごめん、ほんと』
この約半年、ほんとに連絡しなかった
いや、しなかったと言うより出来なかった
だって声聞いたらぜってー帰りたくなるし!
こっちだって我慢してたし!!
【で、どうした?例の呪具ってのは見つかったのか?】
うっ、やっぱそこ気になるよね〜
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作者名:どく。 | 作成日時:2022年10月4日 14時