四話 ページ5
ー
五条悟は私に近づくなり、顎を掴み上を剥かせる。俗に言う顎クイだ
『っ…!?』
「神崎A、君の中に宿る呪力は計り知れない、今じっくり見て分かったことがある」
顎に添えてある手を叩き落とす
父親の前で恥ずかしいことしてんじゃねぇよ!つか、やっぱコイツ教員なんかじゃないわ!年頃の娘に気安く触りやがって
『計り知れないって、別に私の呪力は大したことないし術式だってまともに使ったことない!てか、分かったことって…』
「君の周り、というか君自身に封印が施してある。しかも普通の呪術師にはそれが見えないようになってる」
「封印、ですか?一体誰が何の目的で」
五条悟は父に向き直ると、真剣な面持ちて答える
「恐らく奥様が娘さんを守るためだと思うよ」
『母さんが?』
「これは僕の憶測でしかないけど、君の呪力は神崎家の中でもトップクラスなんだよ。もしその事が本家の方にバレたらどうなると思う?」
『!…』
もし、私のことが本家の奴らが知ったら間違いなく今の生活が奪われるし、自由だってなくなるかも
「君のお母さんはね、あの腐った連中から今まで君を隠してきた…だけどそれも今日まで、あと数時間もすればその封印は解かれる。そうすれば、すぐに見つかって捕まっちゃうよ」
『で、でも…』
そうだ、もし見つかったら父さんにも危害が及ぶかもしれない、父さんは呪力もなければ呪いが見える訳でもない、ただの一般人だ
何かあった時、守ってあげられない
.
.
.
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どく。 | 作成日時:2022年10月4日 14時