決してチートではないけど (ページ14)

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十三話ページ14

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「！、あ、えっと…」

『改めて神崎Aだ、さっき恵が言ってた通り一級術師だけど、昇格したのは今年に入ってからだしそう畏まらなくても良いから』

Aさんは手をヒラヒラさせながら、ニコニコして言う

どことなく仕草が五条先生に似てるような
ていうか、さっきの圧はどこ行ったんだよ…

「あの、俺、虎杖悠二です！A先輩よろしくおなしゃす！！」

『よろしく〜それよりさ、宿儺の器ってのは本当だったんだ』

俺の側まで近づいてきたA先輩は俺の頬をそっと包む

「へ？」

『じーーー』

A先輩の顔が目の前にあって、鼻と鼻がくっ付きそうなぐらい近い

顔に熱が篭るのがわかる

俺は多分、いや絶対めちゃくちゃ顔が赤いと思う

「おーい、良い加減にしとけよ、悠二にキスでもするつもりか？」

『え？そんなことする訳ないじゃん、ちょーっと観察しただけだよ』

禪院先輩のおかげでA先輩はスッと俺から離れる

ちょっと残念…

って残念ってなんだよ！
これじゃまるで俺がA先輩のこと好きみたいじゃん！！

確かにいい匂いしたし、ドキドキしたけどさ！！

悶々と頭を抱える

「悠二のやつどうしたんだ？寝不足か？」

『さぁ？それより早くミーティングしよ』
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