Ｃ家の鬼畜医者 (ページ12)

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その11 ページ12

カ「メリエンダの時間だった。仕方ないだろう。それにこれはお前の油断が招いた結果でもある。」

ク「クソッ・・・。メリエンダの時間じゃ仕方ないなっ・・・。」

貴『いや、おやつの時間どんだけ大事なんだこの人ら。』

カ「それにAに手を下せないとはいえどうせ逃げる事も出来ないからここに身を置くしかない。そうだろう？」

貴「はい、そうですね。故郷に手を出されれば死んでやりますが。私の能力は万国のように密集した島なら別ですが基本的に相手がいる島から２～３個島を離れたら能力に制限がかかりそれでもお互い死にます。だからこれはあくまで一方的な逃走用の手段だったんですが。今回私が万国を離れて逃げて能力を解除しても島を焼かれますし。」

貴「ので、これはあくまで保険(本当は嫌がらせ)です。私がここで医療に務めることは変わりませんよ。勿論クラッカー様を傷付ける事も致しません。あくまで私は医者ですし。」

カ「だ、そうだ。クラッカー。」

ク「いやいや！！全然良くねぇよ！！こいつ死んだらおれも死ぬんだぞ！！」

貴「あ、大丈夫ですよ。私ある程度強いんで。さっきの蹴りも防ごうとすれば出来ました。」

ク「あぁ？言うじゃねぇかガキが・・・。」

貴「良い歳した大人が注射嫌いなクセに何言ってんですか？なんなら戦いますか？良いですよ今度は能力使ってー・・・。」

お互いピリピリと殺気立つ。

カ「お前らいい加減にしろ。」

カタクリの一言で場が一気に静まった。

貴『この人の謎の覇気なんなんだ・・・。』

カ「とにかく・・・、この事は一部の兄妹達にしか知らせない。ママに言うとややこしくなるからな。クラッカー、お前はもっと強さを磨け。Aは医術とクラッカーにダメージが行かないように注意しろ。お前も強くなれ。」

貴「精進致します。」

ク「お前このままで済むと思うなよ。」

貴「そちらこそ精々死なないように頑張って下さい。」

ク「んだとこの女ぁ・・・。」

貴「はぁ？感覚共有したままピアス増やしますよ？」

べぇと舌に空いたピアスを見せつけた。

ク「うわっ・・・！なんてとこに空いてんだ！やめろ本当にやめろ！！」

ぎゃんぎゃん言い争う自分とクラッカーにカタクリは『我ながら余計に面倒臭い人間を連れてきてしまった・・・。』と言いたげに遠くを見つめていた。

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ク「はぁ・・・。なんでよりによってお前を家の城に住まわせなきゃならないんだ。」