イラスト感謝ss ページ35
「ウルルちゃんは本当に何を着ても似合うわねぇ。着飾る甲斐があったものだわっ‼」
動きやすい服が欲しい、そうお母様にお願いするのが間違っていた。
私は動きやすい服が欲しいと言ったのだ。なのに何故こんなにも動きにくい服を着せられているのだろう。
家に世界的に有名なブランド会社のデザイナーさんが来てからかれこれ5時間は経っている。
「奥様、このドレスにはこちらの髪飾りがよろしいかと！」
「んまぁっ、確かにそうね‼でもこっちのも捨てがたいわぁ」
いっそのこと両方買っちゃおうかしら‼、母様のその一言にげんなりする。これだから金持ちは！ていうか、このファッションショーまだ続ける気ですか？
いい加減愛想笑いの為動かしていた表情筋も死んできた頃、イル兄様が部屋に入ってきた。
「あれ？まだ服買ってたの？」
「あらイルミ！丁度良いわ。イルミはウルルちゃんに似合いそうなドレスはどれだと思う？」
「うーん…ウルはどんなのが良い？」
「なんでもいいから動きやすい服がいい…」
そして早く終わって欲しい、切実に。
暫くの間、デザイナーさんが持ってきた大量の衣装を物色したイル兄様は、おもむろに一着のワンピースを私に差し出してきた。
着てみてよ、と言われるがままに試着したワンピース。シンプルなデザインで、丈も膝程で動きやすい。今までの母様及びデザイナーさんチョイスよりは圧倒的に私好みである。
「確かに良い感じだけど……色、派手すぎないかなぁ？これじゃ目立っちゃうよ。他の色がいい」
そう、イル兄様がチョイスしたのは真っ赤なワンピースだった。
ゾル家に転生した私は、前世より全体の色素が大分薄い。よってこのワンピースだけ極端に目立つのだ。山の中で弟達と隠れんぼをすればすぐに見つかってしまう。
「いいんだよ、その色で」
これならウルを見失ったとしてもすぐに見つけられる
そう言った時のイル兄様の底無し沼のような瞳はどろりとしていて。
ゾクリ、と言いようのない感覚が私の背筋を這っていった。
▽▲▽
十六夜。様が素敵なイラストを描いてくださいました‼作者の我儘に付き合ってもらってすいません。でもマジで嬉しかったです。ありがとうございます！
お礼と言ってはアレですが、イラストから思いついた小さな番外編を書きました。
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razubeery_3(プロフ) - ガ、ガッシュお前か〜っ!!金色のガッシュベル知ってます！どっかで聞いたことある技名だと思ったら!!モモンって..お前かっ!!ってなりました!!好きです。ありがとうございます！ (2020年5月2日 21時) (
レス) id: c796482f77 (このIDを非表示/違反報告)
神右宮月左京(プロフ) - あーっ！あっ、あーっ！ガッシュ、ガッシュなのか！！！！やっぱガッシュでねぇがぁ！！！← あっ、好きです、応援してます！！！！！！！！ (2019年3月16日 10時) (レス) id: a8f7f08d5d (このIDを非表示/違反報告)
ルイ(プロフ) - よいちさん» ガッシュしってますぅうう！ (2019年3月4日 18時) (レス) id: 62572e27eb (このIDを非表示/違反報告)
よいち(プロフ) - 金色のガッシュベル知ってるんですか？HUNTER × HUNTERも好きでガッシュも知ってる…。私の周りにそんな人が居ないので勝手に嬉しくなりました。笑 (2019年3月3日 20時) (レス) id: 2aa16b2381 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 生きてますか (2019年1月25日 21時) (レス) id: e2a4b28c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雪兎 | 作成日時：2018年5月16日 23時
