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☆&ボッチを望んだ代償 ページ36

『カラ松兄さん。』

花奈が声をかけてきた。




カ「ど、どうしたんだ、花奈。」

『すっとぼけんな。
これ、兄さんのでしょ?』

いつも気弱な花奈とは思えない
珍しくドスの効いた声でそう言い、
目の前に突きつけてきたのは…

カ「ッ……!」

『……空気人間になれる薬ね………
兄さん、これ摂取する目安
1日小さじ1杯ってかいてるけど、この
減り方は30mlくらい飲んでるでしょ?』


カ「…………お前には関係ないだろう?」


『……確かにね。けどいくらなんでも
限度ってものがある。言っとくけど
死ぬよ?昔からいうでしょ、
薬は、使い方によっては毒にも
なり得るって。』

カ「関係ないって言ってるだろ!?」

つい声を張り上げた。

『(全く、相変わらずプライドだけは
高いんだから。)……あぁ、そう。
口で言ってもわからないつもりなら…』

花奈が小瓶を高く持ち上げると………

カ「!?ま、待ってくれ!!」

『無理矢理わからせるしかないね。』




パリーーン!!



オレの目の前で、小瓶が
粉々に砕け散った。
薬が辺りに飛び散る。

カ「あ……あぁ…………」

膝から崩れ落ちたオレに、花奈は
呆れた様子で言った。

『あー、胸くそ悪い。
飲もうと思ってたけど
やっぱいいや、こんなの。』

カ「えっ………?」

花奈、お前今なんて………

『兄さんが必要ないワケないでしょ?
アンタら六つ子が1人でも欠けたら駄目
なんだよ。みんな困るよ?絶対。
でも……
それでも、私は違うんでしょ?』

カ「えっ?それってどういう………」
 



花奈は質問には答えず、割った
小瓶を片付けて部屋に戻ってしまった。
 

______________________
〈花奈 視点〉

『…………あ〜あ。なーんであんな
慰めるようなことしちゃったん
だろうな〜』

自分でもなんでそうしたのかわからない。

ただただ、カラ松兄さんに
あの薬を使って欲しくなかった。

…………なんでだろう。

まぁいいや。

どうせわからないものはわからない。

『(さて、とっととNRCに
帰りますかね。)』

★&三馬鹿コンビ→←☆&からっぽ



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猫クミ - 好きなゲームと好きなアニメ…ヤベェ(鼻血) (2020年11月22日 6時) (レス) id: 0d82001a7a (このIDを非表示/違反報告)
風蘭doll(プロフ) - 美女薬であろうが何であろうがinstockしちゃうサムさんほんとすこ (2020年10月6日 8時) (レス) id: 4a60a0fd75 (このIDを非表示/違反報告)
沙華猫(プロフ) - スカラビアすごい…!!(小並感) (2020年10月5日 19時) (レス) id: 6717e43314 (このIDを非表示/違反報告)
イヴ(プロフ) - いや男子校で美女薬って皆エペルくん化するやん......イケメン→かわゆい (2020年10月5日 19時) (レス) id: e486ddb9ac (このIDを非表示/違反報告)
マナ(プロフ) - あなたが神か。 (2020年10月4日 22時) (レス) id: 6125e9c7ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イドラのドール | 作成日時:2020年9月18日 21時

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