【刀剣乱舞】不要な刀剣、引き取ります【男主】

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俺が乱と一緒に居間へ入ると、かくれんぼ参加者が「えー……」というガッカリした声をあげた。



「ごめんねー、みんな……でも三日月さんと石切丸もまだ見つかってないし！あと兼さんと堀川も！」




キャッキャとはしゃぐ短刀グループに、乱も混ざっていった。




獅子王と鶴丸と光忠が来ていないところを見ると、見つかっていないメンバーは乱の言ったやつらで間違いないようだ。




「にしても意外だな……じいさんや石切丸より今剣が先にみつかるなんて」




「ぐうぜんですよ！それに、ぼくより先にこぎつねまるもみつかっていましたし、ぼくはびりけつじゃないです！」




「いやビリケツとまでは言ってねぇよ」




今剣の言葉で、隣にいる小狐丸がピリピリし始めたのですかさずフォローを入れる。




小狐丸はまだピリピリしているが。




「おっ、主が乱を捕まえたか！」



陽気に笑いながら居間に顔を出した鶴丸の手には羽織の端が握られている。




「……兼さん?」



ものすごく不本意そうな顔をして出てきたのは、兼さんだった。




鶴丸に見つけられたのが嫌みたいだ。



「残るは堀川と三日月と石切丸だな」




短刀に温かく迎えられた兼さんを見ながら鶴丸は言う。



「そうだ、主！」



思い出したように乱は声をあげた。



俺と鶴丸はハテナマークを浮かべて乱見
る。




「主がギブアップって言ったら今日は焼肉にしてね！」



「はぁ！？なんで急に……！」



「だって買った方になにも報酬がなかったら嫌じゃん？ねぇ、みんな」



周りの刀剣たちを味方につけて乱は俺に迫ってくる。



鶴丸は肩を竦めてその光景を見ていた。



「あぁもう！分かったよ！ただし、俺たちがギブアップって言ったらな！」




そのセリフを吐き捨て、俺は居間を出た。



光忠や獅子王、鶴丸という面子で探しているのに見つからないということは相手は予想外の場所に隠れているはず。




ただただ長い廊下を歩きながら残りの3人がいそうなところを思い浮かべる。




「……あ。……三日月ならもしかして……」

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