◆１輪◆ ページ2
.
ある所に、それはそれは美しいお姫様がいました。
お姫様は沢山の村人から愛され、とても慕われていまし
た。
そしてある日、お姫様の目の前にこわーい魔女
が現れました。
魔女の手には、真っ赤なリンゴの入ったカゴがありまし
た。
お姫様は渡されたリンゴを一口、口にしてしまいまし
た。
その途端、お姫様は糸が切れたかのように倒れ
てしまいました。
お姫様の死に涙を流す、村人と王子様達。
その様子を見ていた魔女は、ひっそりと口角を上げまし
た。
“王子様達”はお姫様の亡骸を見て、そっと涙を流しまし
た。
.........さぁ、王子様達が泣いたのは何故？
お姫様が死んで悲しいから？...違うでしょう？
お姫様が死んで泣くほど嬉しいからです。
憐れで、酷く滑稽なお姫様...村人達もお姫
様が死んでさぞ嬉しい事でしょう。
......何故お姫様が死んで嬉しいか？
『私の物語に、お姫様はいらない』
全ては、魔女の為。
そう、私は“魔女”
王子様達は私の“駒”
村人は私の“道具”
私の人生において、人形は必要不可欠。
“魔女”が目を付けたのは、自分が愛される為なら手段を
問わない“お姫様”。魔女の幸せの為、お姫様を騙しこん
だ“王子様達”と“村人”。
そう...この世界の物語に、綺麗な終わり方
なんて存在しない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
蒼い桜(プロフ) - 優子さん» そう言ってもらえて嬉しいです！ぶりっ子の行く末をお楽しみ下さい (2017年7月21日 11時) (
レス) id: 862dae3089 (このIDを非表示/違反報告)
優子 - １から読みました。これからどうなるか？気になります。主人公ちゃん良いですね。ぶりっこ勘違い女の不細工が楽しみです。 (2017年7月20日 17時) (レス) id: baaab4d872 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：蒼い桜 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/moesan38061/
作成日時：2017年7月1日 10時
