77話 ページ34
はぁ〜、大変な2日だった。
これで景吾と会うのもう中学までないんだ。
そんな事を考えながら玄関の扉にもたれて思い出に浸っていると、何か喉元から来るような感覚。目には少し涙が溜まっている。
そっかぁ、私、泣きたいんだ。
私は景吾に貰ったペリドットのネックレスを握りしめ、走って自分の部屋へと駆け出す。
ドンッと扉を開け、ベットにダイブすれば、自然と涙は頬を伝っていった。
抑えきれなくなった私は声に出して思いっきり涙を流す。
そんな声を聞きつけてか、お母さんが扉をノックし、A、と、名前を呼んでいる。
だが、それもお構い無しに私は泣き続けた。
声が枯れても、吐きそうになっても、涙が枯れるまで…
そしていつの間にか寝ていた私はかなり重たい目をそっと開けてみれば、部屋は真っ暗。
もう夕飯の時刻らへんだろう
電気をつけ、ドレッサーの元に行き、顔を見れば、腫れ上がって赤くなった目、胸元にあるネックレスを見てしまえば、また涙がこみ上げてこようとする
が、それは扉をノックする音で抑えられ
そしてその扉から出てきたのはリョーマだった
リョーマは私のこんな顔を見てか、かなり驚いた顔をしている
貴「リョーマ？」
リョ「Aが、夕飯になっても部屋から出てこないから心配になって来た」
その言葉に私は無理やり笑い、ごめんねと呟く
けど、長年付き合っているリョーマには無理やり笑っていることがわかったのか、何故か厳しい顔をする
リョ「A、それ、もしかしてこの前来てた男がくれたの？」
そう言って指さしたのは私の胸元で光るペリドット
貴「うん。誕生日プレゼントだ、ってくれたの。…あ、そうだ、私と景吾の関係、話す約束だったよね。
まあ、立ち話もなんだし、座って」
私がソファに腰掛けるとリョーマも私の前に腰掛ける
貴「私と景吾はね、親同士が決めた婚約者だったの
でも私はそういうの嫌だったからそう伝えられた日に破棄してもらった
そしたら、景吾はなんで破棄したんだって聞いてくるものだから、なんで破棄しちゃったら行けなかったの？って聞いたら…
景吾は私の事が好きだからなんて言い出して、終いには私のファーストキスも奪われちゃってさ、でも別に付き合ってるとかじゃなくて景吾の片想い
本当に迷惑なやつなんだけど本当に良い奴で、このままこんないい関係が続くんだろなって思ってたら今日、いきなりあと6年するまで帰って来れないだって、それ聞いて私はずっと泣いてたの」
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
