76話 ページ33
貴「ん〜、おっいしぃ〜」
そう満足そうにスイーツを食べ、ホンワカした花を周りに巻き散らかしている私。
そんな私の目の前には景吾が居る。
あんな朝食の後、黒いオーラを醸し出していた多分私のご機嫌取りのために景吾は高級スイーツ店へと足を運んだ。
貴「ありがと景吾、ここのスイーツめっちゃ美味しいよ。」
そんな勢いでこれでもかと口に吸い込まれてゆくスイーツたち。
その光景を片目に景吾はこんなことを思っていた。
こいつはこれだけ食って何故太らないのだろうかと、ましてやモデルという職業までもあるというのにこれだけ食えば体型を維持するのは難しいだろう。これはもう体質だけの問題ではないだろうに。
だがそれと対に、こんな食べている姿でさえも何故か愛しいと感じるのは本気でAの事をすいているからなのだ。
そんなことも考えていた景吾。そのうちに目の前には白い皿の山が積み重なり、前が見えないほどだった。
跡「おいA、本気でそのくらいにしとかねぇと本当に太るぞ。」
貴「んー？じゃああと30皿くらい食べたらねー」
なんて言っているが私の口の中には食べ物が詰められている。
そんな感じで美味しい美味しいと食べてしまえば30皿など苦でもない。あっという間に食べてしまった。
跡「…A、今度は中学になるまで帰って来れねぇ。」
貴「え、いきなり何。」
中学といえばあと6年後だ。それまで会えないというのか。
私は密かにこの、景吾と過ごせる時間を楽しんでいた。
それなのにあと6年は帰って来れないとなると流石にいつも毒を吐いている私でも悲しくなる
跡「今回の帰国は都合が良かったが、うちの親も忙しいし、俺自体も忙しい。
実を言うと中学で帰れるのは決まってんだ。それからは日本に居られる。」
貴「…そっかぁ、やっぱそういうのは悲しいなぁ。いつか帰ってくるって今までは思ってたけど、長い時間帰って来れないって告げられると本当にその日まで帰って来れないんだってなって寂しく感じる。
でもいいよ。ゆっくりで、安定してきたら帰ってきたのでいいし、私は待ってるからさ。」
少しの涙をこらえ、今できる精一杯の笑顔でそう答える。
その後は私がもう帰ろっかと言い、私の家まで送って貰った。
貴「じゃあ、次帰ってくるの楽しみに待ってるからさ。またね」
そう微笑んでいると景吾から抱き締められる。
跡「ずっと愛してる。待っててくれ。」
そう言うと離れた景吾。私は微笑み、家の中へと入った。
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
