73話 ページ30
跡「何一人でやってんだ。」
はぁ？なんだよこいつ。お前がそんなニヤついた顔してるからこっちはなんか挑まれてるんだって思って1人勝手に勝利してたってのに…
…あれ、本当に一人でなにやってんだろ。
考えてみれば惨めだな。
貴「うるっさいなぁ!!景吾のバァーカ!!もういいもん、だいたい景吾がっ!!…景吾が……な、なんでもない」
1人変なことをやっていたことに今頃になって恥ずかしくなった私は少し顔を赤らめながらスイーツをヤケ食いする。
その様子を机に肘をつき、その手の上に顎を乗せて私の事を見ている景吾の顔はどこか優しげで、その目は微かに笑っていた。
そんな景吾の視線だからこそ何故か余計に顔を火照らせてしまう。
跡「どうした、顔、赤いぞ。」
貴「なんでもないってば」
私はそんなにも顔を赤くさせてしまっていたのかと、夜風に早く熱を覚ませてくれと願う。
貴「…ねえ、景吾。景吾にはさぁ、私っていう婚約者が居たけど、今は婚約者居ないの？
ほら、やっぱ景吾は財閥の跡取りだし、そういうの来てもおかしくないでしょ？今フリーなんだから。」
そんなふと思ったこと。
私はもう婚約者では無いのだから、財閥ということで絶対に跡取りは必要。それを言えば私だって同じ身分だけど、まあ、それはいいとして、景吾にはお見合いの一つや二つあるだろうに。
それに、景吾のそのルックスと、なんでもできて、ちょっといい性格を他の女が放っておくわけがない。
跡「はぁ？俺の婚約者はAだろ。」
貴「…いや、こっちがはぁ？だから。私もう景吾の婚約者じゃないって言ったじゃん。」
そう当たり前のことを言えば何故か長いため息を着く。
本当になんなんだ。
跡「事実上はそうだとしても、俺が生涯愛してやるやつはただ1人、お前だけだ。
俺がAを好きでいる限り、俺はAの物でAは俺の物なんだ。
それなのに何故新しい婚約者を作らねぇとなんねぇんだよ。お前は馬鹿か
それに婚約はただの口約束。俺が頼み込めば復活させることだってできんだぜ？」
景吾の口からスラスラと出てくるその言葉に私は驚きながらまた冷めていた頬を熱くさせてしまう
もうなんなの、生涯愛すとか、景吾が私の物って…
なんでそんなに恥ずかしい事言えるわけ
貴「も、もういいから!!わ、私、寝るっ!!」
スイーツを食べ終わった私はドンッと勢いよく椅子から立ち上がる
すると景吾も立ち上がり、寝るんなら着いてこいと言って歩いてゆくので着いていく
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
