65話 ページ22
貴「うん。ちょっと前から始めた。
でも私って結構有名な親を持ってるからさ、それだけで贔屓にされたりしてるんじゃないかとか思っちゃうんだよね。」
実際、私はモデルの仕事をし始めてから数ヶ月な訳だが、新人としてはかなり多い仕事量だ。
普通なら喜ぶところなのだが、私の場合は親のことで贔屓にされている、のかもしれない。
そんな事を思いながら気を紛らわすためにスイーツをどんどん食べるのだが、その顔は少し悲しさを帯びていた。
跡「ハッ、心配することはねぇよ。Aには魅力がある、いつかA自身を見てくれる時が来るだろ。」
励ましてくれているのか、景吾は微笑みながら言う。
こういう言葉は誰から言われたであろうと嬉しいものだ。
貴「フフッ、ありがと。」
自分でもわかるくらいに自然と笑い言えた。
口では結構、景吾に向かって酷いこと言ってるけどさ、やっぱり私は景吾の事を好きなんだと思う。もちろん友達としてね。
そんな微笑みを見た景吾は頬のはしを少し赤く染めていたが
跡「当たり前だろ、俺が惚れた女だぞ。すぐに親に負けねぇくらい有名になるだろうよ。」
貴「ハイハイ。ま、とりあえず、励ましてくれてありがとね。」
と、スイーツの最後の一口を食べ終わる。
あれ、もう無くなっちゃった。
貴「ちょっとさ、取りに行ってくるから」
その言葉を残し、またスイーツ置き場へ向かう。
そういや、今、何時くらいなんだろう。なんて疑問が浮かんだものだから近くの時計に目を向ける。
あ、まだ20時30分なんだ。こんな一日って長かったっけ。
まあ、いいや、今度はどれ食べよっかな。
あ、チョコレートかぁ。これ可愛いね。
私の目の前にあるチョコレートは一口サイズで、表面はいろんなデザイン。
箱に詰められていたので、その箱ごと持っていくことにした。
私は箱を持ってまた景吾の元へと行き、椅子に座る。
そして1口目をパクッと食べる。
んー、美味しい。
貴「そうそう、丁度今日私ね、テニスの小学生の全国大会で優勝したんだ。」
自慢がてらに、自信満々な顔をして言う。
跡「ああ、知ってるぜ、恵美から聞いた。」
貴「えぇー、聞いてたのかよ。自慢になんないじゃーん。」
不貞腐れながらまた1つとチョコレートを口の中に入れる。
少々溶けたところで、噛んでみると、なにかドロっとしたものがでてきた。
なんか、変な味。なんだろこれ。
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
