47話 ページ3
幸「俺は男だから婿がいいんだけどなぁ。
嫁がダメなら帰ってきて欲しい
どうしてもダメ？」
精市はどうしてもダメ？の所からわざと私の耳元で呟く。
見た目は美人でも中身は男。
そしてお忘れであろうか皆様、私は耳が非常に弱いということを。
そんな耳元で聞こえた声に私は一瞬ビクッとしたが、耳が弱い事に気づかれないよう、あくまでも冷静さを失わず、
貴「ノー、ごめんなーさい。神奈川には遊びに行くから許してーよ。」
かなり不自然になってしまったぞ。
冷や汗かきまくりだし、声なんか少し裏返ってたし。
そんな私の不自然さに何かを感じ取ったのか精市は
幸「A」
と、また耳元で呟いた。
だがその事が急すぎた私は墓穴を掘ってしまった。
貴「ﾋｨｯ」
そう、反応してしまい、声にまで出したうえに咄嗟の行動で手で耳を抑えた。
貴「やめろぉっ!」
あ、やべ。私、終わったわ。
なんてことだ、こんなこと言ったら耳が弱点だって言っているようなものじゃないか。
私の馬鹿野郎
そんな発言に確信を持ったか精市は妖しげな微笑みをしている。
幸「A、顔赤いよ。どうしたの？」
お、お前はわかっとる癖に!!
私は頬に手を当てると微かに熱を帯びていた。
貴「な、何でもないっ!!」
そう言うと精市はフフッと笑い
幸「本当に可愛いなぁAは」
なんて言いながらずっと笑っている。
貴「も、いいから、とりあえず離れてよ」
恥ずかしすぎて耐えきれなくなった私は今の今まで後から抱きついていた精市に向かって言う
幸「ダーメ、まだ嫌だ。」
毎回毎回、どうしてこうもあざといんだ。
私は試行錯誤をしながらも精市の腕から飛び出そうとするが、精市は全く離してくれない。
痺れを切らした私は
貴「いい加減にっ……」
その言葉をいう途中、頬に柔らかい感触。
そして精市は離れる。
精市の顔を見るとしてやったというように、幼き子供の如くニコニコしていた。
絶対さっきのやつあれだ、頬にキスされたよね。
まあ、いいのよ。慣れてるし、お母さんからも、リョーマからもされた事あるし。
それに離れてくれたから一件落着。
貴「またこんな事して、ホントにどこで覚えてくんのよ。
あ、そうだ、真田は？一緒に来たんでしょ？一緒に帰るんじゃないの？」
幸「A、今、あからさまに話題変えたでしょ」
アッハハー、バレた？
幸「まあ、いいよ。真田は用事があるとか言って先に帰ったよ。真田からの伝言でまた会おうだって」
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
