62話 ページ19
少しの怒りを抱きながらも、隣にこれでもかという程に並べられている服を漁る。
これでもない、あれでもないと迷いつつも、ある1つのドレスにたどり着く。
貴「お、これいいね。」
と、そのドレスを手に取り、自分の目の前に掲げ、じっくりと眺める。
色は紺色で、膝下丈。
袖は二の腕まであり、花刺繍レースのような感じで、首元もこれと同様だ。
腰にはリボン型のベルトがあり、着替え終わるとカチャッと閉める。
近くの大きな姿見の前に仁王立ちする。
貴「うん。我ながら似合ってる。さて、服はいいとして髪はどうするか。」
適当に前と一緒でいいかな、なんて思いながら上手く髪を結っていく。
サイドを編み込みにし、そのまま残ったみつあみを後ろでリボンのゴムでお団子にする。
おおー、いいんじゃない、いいんじゃない？
本当に私ってなんでも似合っちゃうよねー。
そうして着替え終わった私は隣の洋服部屋に行く。
貴「みんな着替えたー？」
少しふざけて扉から顔だけをだし、覗き込む。
するとそこには、慣れない黒いタキシードに身を包んだ弟と、黄色いドレスを身にまとった恵美がいた。
貴「おお、みんな似合ってる似合ってる。」
まあ、流石に恵瑠たちの歳に合わないタキシードはなんかイマイチって感じするけど、ま、これも歳を取れば似合ってくるってもんだよね。
奏多「姉貴、これキツいんだけど」
貴「まあ、多分そんなもんだよ。さ、下降りるよ。」
そう言いながら手招きをすると来てくれる。
扉から出ると私の姿を見る弟たち。
貴「おかしい？」
似合い具合には自信があるものの、やっぱり他人の評価というものは気になる。
恵瑠「全然、…にあっ…て…ると思う」
言うことが恥ずかしいのか口をモゴモゴとさせながらも答える。
お、恵瑠君から賞賛の声だ。
恵美「私も似合ってると思うよー」
よかったと思いながら少し頬を緩め、にやける
貴「奏多は？」
ずっと黙り込んでいる奏多に聞く。
奏多「……き、綺麗」
おお？似合ってるを通り越して、綺麗だって！
聞きまして？皆さん、口下手な奏多が私に向かって綺麗ですって！
まあ、嬉しいことで
そして私はにやけながらも弟達を連れて下に降り、リビングの扉を開けると、そこにはタキシードに身を包んだ景吾の姿。
跡「遅かったじゃねぇ……か…」
その時、景吾はAのドレス姿に見とれていたのか、あほ面でAの事を見ていた。
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
