46話 ページ2
やっぱ精市は強い。けど、まだ私の方が強いかな。
それに精市との勝負は他とは違ってやっぱり楽しいなぁ。
そんなことを考えながら試合をしていると不思議と2つ目の人格が出ることは無かった。
恐らく自分が楽しいと思えば出てこず、楽しくないと思えば出てきちゃうってことなんだ。
使い分け方もわかったし、慣れれば違和感とか無くなるのかな。
なんで今までこの人格出てこなかったんだろ。
つまんないなって想いだしたのが大会に出だしてからだから、今までも出そうと思えばだせてたってこと？
まあこの事はまた今度。難しい事考えてても埒が明かないからね。
と、次の瞬間、精市から投げられたチャンスボールでスマッシュを打ち、カウントされる。
６−３
そう告げられた点数。私の勝利である。
そして無事、では無いが、私は関東大会優勝を果たしたのだ。
貴「精市、ありがとう。本当に楽しかった。」
と、ネット際で荒い息をだしている精市に微笑みながら握手を求める。
幸「やっぱりまだAには勝てないかぁ。あ、今は要だっけ。
じゃあ改めて、要、優勝おめでとう。また全国で。」
私に返すように微笑みながら差し出された私の手をギュッと握り返す。
そして周りからは歓声と拍手。
私たちの結果は優勝、私、準優勝、精市、
そして3位決定戦で勝った真田。
が表彰され関東大会は幕を閉じたのだった。
私は被っていたかつらを脱ぎ、荷物をまとめ、お母さんを待つべく会場の外で大きな背伸びをする。
貴「最後、本当に楽しかったなぁー。あんな試合だったら何回でもやりたいや。」
そんな事を1人呟いていると
幸「そう？じゃあやっぱり神奈川に今すぐ帰ってきなよA」
なんて言いながら後から抱きついてきた精市。
もう普通に声でわかってしまう。
しかも抱きつき方が後から首に手を回して抱きつくというなんともかっこいい抱きつき方である。
精市、どこでそんなものを覚えてきたんだ。
私はそんな風に育てた覚えはないぞ。
…あ、違った、私は精市に育てられた方だったわ。
貴「精市くーん？神奈川は本当にいい所だけどね、帰るのはちょっと難しいかなぁ。」
と、精市の顎が私の左肩に乗ったので、その方向を向く。
幸「じゃあいつになったら俺の嫁に来てくれるの？」
そう可愛らしい声であざとく上目遣いで行ってくる。
正直貴方は女にしか見えないわ。
貴「そんなこと言われましても約束すらしてないですし、寧ろ精市が私の嫁に来いって感じだね」
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死蝶 - 面白いです。更新するの待ってます (2019年1月4日 20時) (
レス) id: ed9ba1b826 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - ﾐｽﾞﾐｽﾞさん» いえいえ、最高なんて言葉はもっと面白い作品にしてあげてください!!それでもそんなお言葉を貰えると嬉しいです!!更新頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 白玉団子さん» 長くつまらない物語なのに面白いだなんてありがとうございます!!そういう言葉を貰えるととても元気を貰えます。これからも頑張ります!! (2018年8月31日 18時) (レス) id: 071ba740a7 (このIDを非表示/違反報告)
ﾐｽﾞﾐｽﾞ(プロフ) - はじめまして！幼少期から読ませていただきました！最っ高です！更新頑張ってください！ (2018年8月31日 18時) (レス) id: 64b9618f2c (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子 - 幼児編から全部見ました｡面白かったです 更新頑張って下さい (2018年8月30日 16時) (レス) id: 18d2d81483 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモモ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makaronny21/?w=1
作成日時：2018年8月6日 16時
