もみ消して冬 〜北沢家の４人兄弟〜

しるし ページ5

―刑事総務課

尾関「(お辞儀)ハンコお願いします。」

秀作「尾関。お前またお手柄だったらしいな。。」

尾関「たまたまです。」

秀作「どうして被疑者はお前の言うことはきくんだろうな。」

尾関「うち貧しかったんで、弱い立場の人の気持ちがなんとなくわかるんです。」

秀作「それだけで立てこもり犯が次々と心を開くもんなのか。」

尾関「他にも色々コツみたいなのはあるんですけどここからは企業秘密にさせてください。」

秀作「ﾌｯ あ、そうだ。プレゼントのことでｄ「ん？なんか聞こえません？」

耳を澄まして聴いてみる。

〜♪〜♪

尾関「何かの楽器ですね。。」

秀作「これは、、ヴァイオリンだね。たしか,,,.『２４のカプリース』って曲。」

Aがよく練習していたのを思い出して、目をつぶって耳をそのメロディーに傾けた。

尾関「先輩、詳しいんですね。」

秀作「まぁ、よく聞いていたから。。」

尾関「でも、こんな天気の悪い日におかしくないですか？今日近所でイベントでもありましたっけ？」

秀作「え？」

てっきり誰かの携帯の着信音だと思っていたけれど、よく聴いてみると生演奏っぽい。

てゆうかよく聞いてみると、この曲…

救世主？！→←父さんの本音..?

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