社長秘書ロマンス 2

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こんなことある！？







JN「美味い？」


「……ｺﾞｸﾝ

美味しいです…」







美味しいってー、と、さっきの男性に呑気に伝える社長は何を考えているのやら。

まさか社長に食べさせて貰えるなんて思ってもいなかったから…
確かに肉炒めは美味しかったけど、恥ずかしくて味わってる場合ではない。

食べさせて貰ったというか、無理矢理口に突っ込まれたような気もするけれど。







…で、
ジョングクさんはどこへ？



あー、いたいた。








「凄い食欲…(笑)」


JN「あれじゃ客になってるよ」







視線の先には、いろんな料理を試食しているジョングクさんがいて、傍から見ればその姿はイベントにやって来たお客さんのようにも見える。

食事しているんじゃないかって言うくらいバクバクと口に放り込んで。彼には"試食"という意味が伝わっていないみたい。







JN「Aも何か食べたいものあれば貰ったらいいじゃん」


「いえ、私は見てるだけで大丈夫です」


JN「じゃあこれもう一口食べる？」


「いいですってば、」


JN「はい。あーん」


「ちょっと社長！いい加減っ、」












SY「Aさん」







突然私を呼ぶ声がしたから、ハッとして振り向いた。

するとそこにはソヨンさんがいて、何故かニコニコしてる。

社長に無理矢理食べさせられそうになるのを必死に抵抗する私と社長のやり取りを見られてしまった。







「ソヨンさん…！すみません、お見苦しいものを…」


SY「あーいえいえ。すっかり社長と打ち解けているようで。仲が良いんですね」


「これは仲が良いって言うんでしょうか…？」







嬉しいような嬉しくないような。

今の私たちの姿を見て仲が良いと言われるとあまり嬉しくない。







SY「それはそうと、ジミン社長がAさんに会いたいと言っておるんですが、

ソクジン社長。
Aさんとのお時間貰ってもいいですか？」


JN「あー、いいけど。俺も行こうか？」


SY「いえ。Aさんだけで大丈夫です」







ジミン社長という言葉に肩がビクッとなった。

でも、ソヨンさんがいるなら大丈夫かな。














そう思い込んでいた私はこの後、とんでもない目にあうことになる。





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