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JN side
大きな揺れと共に突然止まった船。
船長が何事かと慌て始めた。
そして、もっと最悪な事態が起こる。
JK「Aさんがいません!!」
「なんで!?」
さっき呼んだ時は近くで声がしたんだからいないのはおかしいだろ。
嫌な予感がして、俺はすぐに船の外を見渡す。
うわ、まじか…
「A!!」
馬鹿とかアホとかそんなこと考えるよりも体が先に動いた。
早く助けてあげないと、って。
船が揺れて海に投げ出されたんだろう。無我夢中にバタバタしてるけど、全く泳げていないA。それに、ライフジャケット着てないなんて…。
急いでAの元まで泳いで、しっかり彼女を受け止めた。
「A、暴れるなって!」
Y「嫌!死ぬ、!」
「死ぬわけないだろ!いいから目開けて、落ち着いて。俺が支えてるから大丈夫」
Y「……っ」
やっと落ち着いてくれたAは、ギュッと俺の首に抱きついて顔を埋める。
あーもう。
勘弁してくれ。
「グガっ!手伸ばして、先にA引き上げて」
JK「Aさん!手伸ばしてください!」
こういう時に、力持ちのジョングクがいてくれて良かったと思える。勿論、普段は役に立たないとかそういう意味じゃない。
Aに続いて俺も船に上がって、はぁぁと思いため息をついた。
おかげで服も髪もびしょ濡れ。タオルで拭いても水気が無くなるわけでもなく、海水の匂いもしっかり染み付いてる。
YG「まじで焦ったけど、助かって良かった。ソクジンの勇気には驚いたな」
「俺はやる時にはやる男だからね。
で、船はなんで止まったの?」
YG「あぁ、船長が言うには…」
船長が言うには、船が止まった原因はエンジンの誤作動。急に揺れて止まることは滅多にないらしく、今日は本当に運が悪かったみたい。
船の端で蹲るAを見ると、死ななくて良かった、助かって良かったって気持ちでいっぱいになる。
Aを責める気持ちなんてどこにもない。
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もね(プロフ) - まこさん» お待たせしてすみません(汗) 楽しみにしててください!! (2020年11月7日 19時) (レス) id: 65a2b58aaa (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - おかえりなさい!待ってました!アップされるの楽しみに待ってますね! (2020年11月7日 11時) (レス) id: 158dfdb6fc (このIDを非表示/違反報告)
もね(プロフ) - まみむめもちもちさん» うわわわありがとうございます(涙)全ジンペンさんのために頑張ります\(^^)/最後まで楽しみにしててください〜!! (2020年8月9日 20時) (レス) id: 65a2b58aaa (このIDを非表示/違反報告)
まみむめもちもち - 面白すぎて一章から一気読みしてしまいました!ジンペンなのですごく嬉しいです!3章まで行ってもついていきます!無理せず投稿してくださいね(o^^o) (2020年8月9日 8時) (レス) id: dd0c08d8b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もね | 作成日時:2020年8月1日 0時