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「慧くん！！
お誕生日おめでとう！！」
病室内に慧くんをお祝いする声が響く
「え？！！
なんで山田が先に入ってくるんだよ〜笑笑」
って大ちゃん
「ごめんってば笑笑 ってあれ？！！！
大ちゃんバイトは？大丈夫なの？？！」
「慧くんの誕生日だからって
店長に伝えたら、存分に祝って来いってさ笑笑」
大ちゃんはそう言っているが
店長に怒られて別の日にバイトを交代してもらったのだろう
大ちゃんはそんな優しい嘘のつけるやつだ
病室では
慧くんのために本当にたくさんの人が
お祝いしてくれている
ふと慧くんに目をやる
慧くんは涙目だ
「今日はたくさん泣くね笑笑」
なんて言うと
「うるさいチビ！！」
と返してきた笑笑
やっぱり1つ大人に近づいても
慧くんは慧くんのままだ笑笑
「だって、嬉しかったんだもん」
慧くんが俯きながらそう言う
『かっわいい〜♡♡』
雄也とやぶちゃんが声を揃えていう
「ちょ、そこの2人うるさいよ笑笑」
なんて言っている大ちゃんは
「誰にも慧くんは渡さん！」
と言って慧くんを肩車している笑笑
慧くんはとても楽しそうだ
ｶｼｬ
ん？カメラ？？誰だ？笑笑
↑裕翔だって分かってるけどな笑笑
「こんな素晴らしい日は写真に納めとかないと〜
ほらほらみんな並んで！」
「俺、慧くんのとぉーなり♡」
「おい、けーと」
「ごめんって山田ちゃん笑笑」
俺と慧くんは隣に並んだ
慧くんが嬉しそうに俺を見て言う
「山田！！
慧ね！今日が一番幸せ！！」
誕生日会終わり、さっき裕翔が撮ってくれた写真を眺める
俺の隣の慧くんは
すごく満面の笑みでニコニコしていた
慧くんにとって最高の1日になってくれたことが
俺は一番嬉しいのだった
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作者名：Moppy | 作成日時：2018年4月1日 6時
