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病室に戻ってきた
時間はもう20時をまわっていた
「もーー！！2人ともどこに行ってたんですか！
ベンチのとこにもいないから心配したんですよ！」
看護師さんが探していたようだ
「すみません、ちょっと病院を探検に」
なんて下手な嘘をついた俺
2人とも目が腫れていたため
きっと看護師さんも気づいていただろう
「はいはい！わかりました！！
ご飯持ってきますから、待っててください！笑」
なんて気づかない振りをしてくれた笑笑
看護師さんが病室を出ていった
「慧くん」
後ろを振り返るが
慧くんはいない
え？！
どこ？！！！
「ねぇ、ねえ山田〜！！
これ何？」
ん？
ヴわぁあああ！！
慧くんは俺の書いた「慧くんへの聞きたいこと」
の紙をニヤニヤしながらもっている
「返して〜！！」
「嫌だね〜笑笑」
追いかけ回して慧くんを捕まえる
あれ？
聞きたいことリストは？！
慧くんを見るとニヤニヤしている
「残念でしたー笑笑」
「ふーむ、どれどれ〜
慧くんへ聞きたいこと第1！！
好きな食べ物！」
へ？
聞き覚えのある声が病室に響く
え？！！
「大ちゃん？！！」
びっくりして捕まえていた慧くんを離す
慧くんは走って大ちゃんの方に行き、
大ちゃんとハイタッチをしている
「大ちゃんナイス〜」
「伊野ちゃんも演技派だった〜
主演男優賞だよ！笑笑」
「伊野ちゃん？！！！」
「そうだよ、伊野ちゃん！
伊野尾慧くんだから、伊野ちゃん！
俺が命名したの！どう？笑」
なんてドヤ顔大ちゃんが炸裂している
てか、伊野尾っていう苗字だったんだ
大ちゃんの方が知ってんじゃん笑
「え？！
ちょっと待って！！
てか2人いつの間に仲良くなってんの！笑笑」
「さっきだよ！」
慧くんが自慢げに答える
「山田が看護師の知念さんとイチャイチャしてる
とーき♡」
「うるさい！大ちゃん！！笑笑
イチャイチャなんかじゃないわ！笑笑
話してただけだし！」
「あっ！山田焦ってる〜笑笑」
「慧くんまでー！！」
「あの〜、何か用ですか？
さっき私の名前読んでた気がしたのですが〜」
「うわぁ！！知念さん！！いつからそこに！！」
「あっ！名前覚えてくれてたんですね笑笑」
なんて知念さんはいたずらに笑う
恥ずかし…
今絶対俺の耳、真っ赤だわ〜笑笑
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作者名：Moppy | 作成日時：2018年4月1日 6時
