橙色の記憶 (ページ26)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:14,226 hit

山田side ページ26

「誰にも傷ついてほしくない」

その言葉を聞くまでは
勝手な行動しだしたゆうてぃに

少し苛立っていた

ゆうてぃと俺は似てる事がある

だからきっと……

ゆうてぃも何か抱え込んでるんだ

「はぁ…、ゆうてぃ！！

お前、俺には頼ってって言ったくせに笑笑」

中島「ヤマ……」

ゆうてぃは「どうしてわかったの？」って
不思議そうな目をして俺を見る

「もう1つ、頼みです。

大ちゃんともう1人ここから出してください。」

俺は電話相手に話しかけた

でも

『それはさすがに面白くなくなってしまうよ』

そう言って高笑いされた

『もう一度言おう！

中島くん、君がこの場から出ると

面白くなくなってしまう！！

すまないが君には残ってもらうよ～｡・:＋°』

中島「はぁ、はぁ……

お前……大ちゃんどうする気だよ…！ﾎﾞｿｯ」

ゆうてぃは怒りを抑えながら言った

そうか、大ちゃんをここから出したところで
病院まで ” ヤツ ” が連れてってくれるか

そんな保証どこにもないんだ

『あーれ、もしかして涼介くんも

気づいちゃった～｡・:＋°

安心してよ～有岡大貴は病院へ連れてくから。』

「本当に……」

なかなか信用することが出来なかった

相手はこんな大掛かりなことをしてるやつだ

なんのためかもまだわからないし

『さー、早く？

有岡大貴でいんだよね？ここから出す人』

みんなの顔を見るが先ほどの俺とゆうてぃと
電話相手との会話を聞いて

何かおかしいことをわかったようだった

伊野尾「俺も行きたい、大ちゃんと……」

薮「伊野尾……

いや、俺が行く！」

八乙女「薮！！危ないから、俺に行かせて。」

髙木「有岡くんは俺が救うから絶対！！」

知念「大ちゃんを助けたい。行かせてほしい。」

みんな……

ゆうてぃも涙を流しながら「行く！俺が行くから！！」そう言った

「俺にも行かせて。」

みんなが大ちゃんを救おうとしているんだ

なんか言えよ

電話相手さん……

『……。』

ｶﾁｯ

みんな一斉にその音の方向を見た

スタジオにあった大きなテレビがついた

画面には……

『いいね、いいね～。そういうの。。

でも本当に安心してよ！

有岡大貴をここで死なせてしまうといけない

理由、ちゃーんとこっちにもあるからさ｡・:＋° 』

なんだあれ……

楽しそうに笑ってそう言うピエロがいた