橙色の記憶 (ページ20)

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伊野尾side ページ20

「Hey! Say! JUMPのみなさーん

次のコーナー場所への移動

先にお願いします！」

スタッフさんの声が聞こえ、早く移動しなきゃ
と立ち上がる

相葉「ちょっと、伊野尾！

いいっ？」

「あっ…、はいっ！！」

正直移動しなきゃいけないけど
” ちょっと ” ってことだし

相葉くんは前に家に遊びに行った時
楽しかったねっ！･.｡*･.｡*って笑っている

「はい！！そうでしたね！
あっ、相葉くん、俺そろそっ……」

相葉「あの時さ～、伊野尾さ！！」
「またうち遊びおいでよっ！」そうとても嬉しい誘いもしていただいたけど

ずっと思ってた

急いで移動しなきゃって、

「ありがとうございます！嬉しいです･.｡*･.｡*」

相葉「おうっ！！」

相葉くんは笑顔で俺の肩を叩く

「じゃ、先にコーナー場所の移動、

呼ばれたんで行きますねっ！！」

有岡「もー！伊野ちゃーん！！

移動するよー！」

大声で俺を呼ぶ大ちゃんの声がした

「今行く！！！！！まって！！…………ぇ？」

ｶﾞﾀｯ…

そこからは早くて何か落下してきたのに気づき

何も動けず目をつぶる

俺、死ぬのかな……とか考えてた

そんな中「伊野ちゃんっ！！！！！！！！」
大ちゃんの声がして

何が起きたのか分からなかった

燃えたぎる炎の音がして

叫ぶ人達の声

って、俺、、生きてるの……

「……っ！！大ちゃん…？！！！！！！」

俺の上には優しく俺を包み込む大ちゃんがいた

俺は何とか下から抜け出したけど

大ちゃんは頭が血だらけになってて…

「伊野ちゃんっ！！！！！！！！」

こうなる1番最後に聞いた大ちゃんの声が
ずっとずっと頭の中にある

「もー！伊野ちゃーん！！

移動するよー！」

俺が早く移動しなかったから？

大ちゃんが…助けたい、大ちゃんっ！！

大ちゃん！！！！！

山田が俺を呼ぶ声が聞こえた

行けるわけないじゃん。

大ちゃん俺をかばって怪我してんだよっ……？

山田が来てくれたけど

山田は何をする訳でもなく
ただただ立っていた

山田、、

山田っ……助けてっ………

「……？！！！！！！！！」

気づけば俺は山田に手を引かれ走っていた

「大ちゃんは？！！

大ちゃんっ…俺かばって怪我したんだよ！

まだ、まだ、、生きてるんだよ！！」

山田「…………。」

どうして何も喋ってくれないの

どうして大ちゃん見捨てるの