橙色の記憶 (ページ14)

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岡本side ページ14

･.｡*･.｡*

『ここ、どこ……』

そんな疑問より先に俺は

ずっと今までの事を悔やんでいた…

『俺、

本当に

何も大ちゃんの力になれなかった…ｳｸﾞｯ』

あの事件の事もアメリカにいて
すぐ知れなかったし、

知った後も、怖くて上に逆らって行動することも

出来なかった

だからせめて、

もう少し

大ちゃんの力になりたかった。

なのに、

なのに…………

もう自分に出来ることがないと思うと

涙が止まらない

『俺は結局、みんなの為に

大ちゃんの為に

なにも…………ｳｸﾞｯ』

･.｡*･.｡*

『けーとっ！！』

･.｡*･.｡*

えっ…？！今の声、、

山田「お前、何泣いてんだよ笑笑」

岡本「山ちゃん…？？？ｳｸﾞｯ

山ちゃ～～～んっ！！！！！！！」

俺はその、久しぶりに聞いた山ちゃんの優しい声に

また涙が止まらなくなった

そしてずっとずっと会いたかった山ちゃんに

抱きついた

山田「ちょっ！けーと！！！！！

苦しいからっ！笑笑」

岡本「だってぇえええええ！……ｳｸﾞｯ」

山田「もーー、わかったから笑笑」

山ちゃんは急に暗い顔をしてこう言った。

「けーと、苦しかったよな……ごめんな。」

岡本「俺、俺、、

大ちゃんと会って

それで…

それで…………ｳｸﾞｯ」

山田「わかってるよ。

ありがとうな、

力になろうとしてくれたんだよな

けーと。」

山ちゃんは全部わかっていたようだった

･.｡*･.｡*

『けーーーーとっ！！！！！』

へっ？！また？！！！

次は山ちゃん以外のメンバーの声だ

「もぉーーー、俺涙止まらないってばぁ…ｳｸﾞｯ」

山田「ほら、けーとっ！

みんなのとこ行くぞ！！」

そう言って山ちゃんは俺の手をひいた

俺はメンバーに名前を呼んでもらえるって

前まで当たり前だった事が

今はすごく嬉しかった

俺は山ちゃんが「みんな待ってるよっ！！･.｡*･.｡*」

って言ってくれた

光の方へ

笑顔で走っていった。

･.｡*･.｡*