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高身長の彼を背負うなんてことができるはずもなく、無理やり脇に手を入れ肩を貸す。脱力した男性は重く、小柄な高地では支えてよたよた歩くことが精一杯だった。
ぜえぜえ息づきながら引きずって進むと、真っ白な廊下が続いていることに気付く。なんだか思考がぼんやりして分からなかった。
一定の間隔で並ぶ扉にはプレートが下げられており、1番手前は「除菌室」、その奥は「第1実験室」。そのまた奥は...「第2実験室」だった。
「あった....!」
案の定施錠されている扉に鍵を差し込み、体丸ごと雪崩込む。
倒れたままのラウールを起こそうとしたが、高地は自分の肩がべっとり濡れていることを知った。アドレナリンが分泌されていたのか肩の傷口が開いたことに今まで気づいておらず、急激に痛みが襲ってくる。腕を上げようとするとまた酷い鈍痛が走って、よく無視できたもんだと我ながら関心した。
部屋の中央には白いベッドがひとつ。取り替えられていないのか薄汚れており、所々赤く錆びたような斑点が残っている。恐らく血だということは見て分かった。フラスコにアルコールランプ、試験管などが並んだ棚に用はなく目的の液体を探そうとするが、瓶に貼られたラベルは難しい異国語が混ざっている。まともな教育を受けてこなかった高地は、それをなんと読むか分かるわけがなかった。
ラウールを部屋の隅に寄せた後、かろうじてあがる片腕でデスクを漁る。手がかりになるものはないかガサガサ探ると、ご丁寧にファイルにまとめてある資料を見つけた。紙を抜き取り、おぼつかない手つきで1ページめくる。
【この資料の内容を外部に漏らしてはいけない。破った者には直ちに処罰を与えるものとする。
薬棚下段:
下記の薬剤は大量生成可能であり一般軍人でも取り扱えるものではあるが、取扱には十分な注意を払うこと。
右から�ヾ墨尊洵�鎮静剤
中段:
この段にある薬剤はライセンスを取得した者以外は触れることを禁ずる。破った場合は上記に習い処罰を与える。
右から�Ｃ耋尊洵す灰錺�チン剤
上段:
この段にある薬剤は、政府から派遣された軍人、神父の管理に基づいて使用されるものである。許可を受けた者の監視下以外で使用することを固く禁ずる。
これを破った場合は第57条に則り、罰を与えること。
右から
��進行剤(次ページからTRAGと表記する)
�Э聞埣耋尊沺�
はっきりとした希望が見えた。心做しか視界が広く、明るく見えた瞬間
...高地の腕を、冷たい弾丸が貫いた。
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もえなっとう(プロフ) - 藤菜さん» こんばんは!いえいえ全然大丈夫ですよ!?いつもありがとうございます! (2021年1月28日 20時) (
レス) id: 9d4a7bc2ed (このIDを非表示/違反報告)
藤菜(プロフ) - こんばんは！余計な事を言ってしまってすみませんでした！続きを楽しみに待ってます！ (2021年1月28日 19時) (レス) id: f78a68b7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえなっとう | 作成日時：2021年1月28日 18時
