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「そうだ、連絡...!」
岩本は転がっていたインカムを急いで拾い、問題がないことを確認してスイッチを入れる。
「こちら岩本、ラウール保護した!!
奇病を進行させる薬を打たれてたから、今中和剤を打って寝てる!放送の「テレパス」とその仲間と1階の第2実験室にいる!」
インカム越しに仲間が歓喜と動揺で騒ぐのを、ある男が遮る。
『俺、深澤!今阿部ちゃんと一緒にいるんだけど』
「ふっか、生きてたのか!!」
『勝手に殺すんじゃねえ!!ピチピチしとるわ!!
第2実験室なら位置近いけど、さすがに道狭くて6人じゃ移動できねえから外目指してくんね!?俺達も合流するから!』
「了解、意識ないの2人抱えるから急ぎで!!」
『俺康二やけど、外おるからそっち行った方がいい!?』
「悪い、頼む!」
話がまとまった。目的は見つかっているため、今は地下にいる渡辺、宮舘、目黒も直に外へ出るはすだ。
岩本はラウールを背負い、手を離しても落ちないよう腕と足を固定した。自分達の声以外音があまり聞こえないため、ここはまだ軍人が介入していないエリアなのだろう。人気がないうちに扉か窓を探して外へ脱出せねばならない。
いつの間にか目に前の男は同じように「テレパス」を背負っており、この場から撤退する準備をしていた。
「聞いたか、俺達は今から外を目指して仲間と合流する。」
「俺も着いて行くよ!北斗から協力するよう聞いてるし、2人でまとまって動いた方が安全だろ?」
「...そうだな。その「テレパス」も...」
「高地ってんだよ。テレパスじゃねーし!」
「テレパス」...もとい高地の名前を聞いて、彼らは互いのことを何も知らないことに今更気がついた。
「俺、12区の岩本照。」
奇病を使わずとも筋肉で固くなった手を差し出す。
一瞬きょとんとした男が、今度はHA!と特徴的な笑い声を上げて勢いよく手を握り返した。
「6区のジェシー。よろしくね、いわもっちゃん。」
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り - 面白くて一気に読んでしまいました！お忙しいとは思いますがまた更新再開するのを待ってます！！！！ (2022年3月9日 23時) (
レス) id: 1d9129f20d (このIDを非表示/違反報告)
もえなっとう(プロフ) - Hano.さん» Hano.さん初めまして、ありがとうございます!これからもぜひお楽しみに...! (2021年11月11日 11時) (レス) id: 9d4a7bc2ed (このIDを非表示/違反報告)
Hano.(プロフ) - この作品おもしろくて一気読みしてしまいました、、！これからも更新楽しみにしています！！ (2021年11月4日 12時) (レス) id: c16f775043 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえなっとう | 作成日時：2021年10月20日 1時
