私の新しい物語【おそ松さん】

弟松 ページ38

トド松 side

今日はAちゃんとデートの日。
まぁ、遊びに行こって誘っただけだから向こうはデートだと思ってないだろうけど……。


今もほぼ絶えることなく連絡を取り合ってる。

自分の携帯があるのってほんと最高。
兄さん達に気づかれることもないし。


それに今は家に誰もいないからこっそりお洒落してAちゃんに会いに行ける。


時間になるまで携帯を触り、夢中になっていたことを後悔することになる。



「あ、これも良いかも。Aちゃんに似合いそ〜。」



「トッティお洒落して何やってんの!」


「Aがどうしたって……?」



え……。


いつの間にか背後に一松兄さんと十四松兄さんが不敵な笑みを浮かべ僕を見下ろしていた。


「一松兄さん、十四松兄さん……。べ、別に何も？僕がお洒落なのはいつものことでしょ?それにAちゃんのことなんて言ってないけど。一松兄さん、Aちゃんに飢えすぎて幻聴が聞こえてるんじゃない？」


「はぁ…?べ、別に…！そんな事ない……。てか、トド松が言ったから……」


「しーらないっ♪じゃあ、僕急いでるから。じゃあね〜。」


やばいやばい………。

こんなのバレたら終わる……。

Aちゃんと二人きりが終わる…。


「あのドライモンスターめ……。追うぞ…十四松……。」


「あい！了解でっせ！」


あの時すぐに家を出れば良かった。


そそくさとAちゃんの元へ向かうもあの二人に捕まってしまった。

あぁ、終わった。


後ろから十四松兄さんに飛び付かれ拘束された僕は二人から尋問を受けている。


「ねぇ、僕急いでるんだけど……。」


「ヒヒッ、トド松が全部白状すれば拘束をといてやらないことはない。白状しないとどんどん拘束がきつくなるだけだよぉ…?」



「痛い痛い痛い…！！分かったから！話すから十四松兄さんも止めて…！」


そう言うと少し十四松兄さんの拘束が緩まった。

これならっ……!

「なぁに逃げようとしてんの…?お前がどこ行こうが興味はないけど…抜け駆けは許さないから……。」


やばい、ホントに逃げ出せない。
Aちゃんも待ってるだろうしここは正直に話すしか……。



「分かったから……。…はぁ、僕は今から……！」

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