No.27 ページ27
27.
私はこいちゃんがドリンクを運ぶのを手伝いに一緒に廊下に出た。
こいちゃん「さっきの…気にせんでええからな」
…優しいな、こいちゃんは。
「ありがとう」
こいちゃん「鮪、あいつああいうとこたまにでるからなー。嫉妬しとるだけやけど…(笑)」
「…嫉妬?」
こいちゃん「せやで。Aちゃんと飯田と仲良さそうに話しとったから…まぁ、わからんならええけど!」
「そ、そっか」
こいちゃんはストローを4つ手にとってニコッとこちらを向いて笑いかけてきた。
その笑顔を避けるように私はドリンクサーバーの右下にあるカルピスのボタンを人差し指で押した。
気付いてたし、わかってる。
今更だなって自分でも思う。鈍感。
でも今はどうにもできないし、どうしようとも思わない。
こんないい加減な自分を心配してくれるこいちゃん。
'4人の輪を乱しているのは、自分なのかもしれない'
こいちゃんの笑顔が心に突き刺さる。
こいちゃん「Aちゃん?」
「あ、ごめん!」
私がボタンを押している間に、コップからカルピスが溢れそうになっていた。
こいちゃん「ぼーっとしすぎやで、さっきのなんか気にせんでええからな?」
「…こいちゃんは優しいよね」
こいちゃん「せやな、優しすぎることあるけどな!(笑)」
こいちゃんは笑いながらドリンクを両手に持って少し早歩きで戻って行った。
私はもう片方のコップにまたカルピスをいれ、こいちゃんを追いかけた。
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hika - 更新が楽しみです!! (2015年11月18日 15時) (レス) id: 0371e2709a (このIDを非表示/違反報告)
一味(プロフ) - サカサマー@ボッチ神さん» コメントありがとうございます!更新もっとはやくできるよう頑張ります^ ^ (2015年6月23日 19時) (レス) id: 1628b139ca (このIDを非表示/違反報告)
サカサマー@ボッチ神(プロフ) - スッゴい可愛いお話で、いつも楽しみにしてます!これからも更新頑張ってください! (2015年6月11日 13時) (レス) id: 85e3d13ee7 (このIDを非表示/違反報告)
一味(プロフ) - 流星座流星群さん» コメントありがとうございます!時間があるときに是非お邪魔させていただきますね。 (2015年5月22日 1時) (レス) id: 1628b139ca (このIDを非表示/違反報告)
るびぃ(プロフ) - 一味さん» ありがとうございます(^_-)-☆ これからも仲良くしてくださったらうれしいです! タメ語OKなんで気軽に絡んでください! (2015年4月27日 20時) (レス) id: 6622fa29ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:一味 | 作成日時:2015年2月18日 23時