《暗殺教室》甘酸っぱい君と。【赤羽カルマ】 (ページ20)

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第12話＿私達のA組への命令ページ20

「ふあ～～～～～あ」

昨日の事で少しドキドキしてた私がバカみたい

平然とあくびしたのはカルマ君

今日カルマ君とは普通に話してる

何が仲良くなりたいだ…

勘違いしちゃったじゃん！

こっそりとカルマ君を睨む

「こらカルマ君！真面目に勉強やりなさい！」

今は授業中

だらしなく本を顔の上に乗せて寝ようとするカルマ君に殺せんせーはプンスカ怒ってる

「君なら充分総合トップが狙えるでしょう！」

カルマ君は本を少し上げ、空いた隙間から殺せんせーを見る

少し苛立っている気がした

「言われなくてもちゃんと取れるよ

あんたの教え方が良いせいでね

けどさぁ殺せんせー

あんた最近『トップを取れ』って言ってばかり

フツーの先生みたいに安っぽくてつまらないね」

＿…先生？

なんで二人称が先生なの？

当たり前か

『先生』は『先生』なんだから

でも…私の『先生』は…皆の求めてる…皆の
言う『先生』とは違う

でもやっぱり、2日間殺せんせーと過ごしてみたけど…

見かけと口調以外他の人と変わらない気がする

…カルマ君の言う『先生』はどんなフツーの『先生』なんだろうか

殺せんせーは押し黙る

もしかして…薄々気付いてたりして

「そりよりどーすんの？

そのA組が出した条件って

なーんか裏で企んでる気がするよ」

「心配ねーよカルマ

このE組がこれ以上失うモンありゃしない」

「勝ったら何でもひとつかぁ

学食の使用権とか欲しいな～～」

カルマ君の心配をよそに

エロガキ坊主頭の岡島くんとマイペースゆるふわ系女子ひなのちゃんは

結構気にしてない様子

「ヌルフフフ

それについては先生考えがあります

さっきこの学校のパンフレット見てましたが

とっても欲しいものを見つけました

これをよこせと命令するのはどうでしょう？」

殺せんせーはパンフレットの中身を見せる

＿＿っ！！

私も、みんなも息を飲んだ様子

「君達は一度ドン底を経験しました

だからこそ次は

バチバチのトップ争いも経験して欲しいのです

先生の触手

そしてこれ

ご褒美は充分に揃いました

暗殺者なら狙ってトップをとるのです！！」

＿もう『エンドのE組』の雰囲気を感じないくらい

このクラスは自信に満ち溢れていた

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