第10話＿E組の殺気 ページ15
神崎さんが戸惑っている
そりゃああんまり関係の無かった人に「うちに小間使いとして奉公にこない？」なんて言われて戸惑わない人はいないか…
隣では茅野ちゃんと渚が
「…
神崎さんってさ」
「…うん
とことん男運無いよね」
と、苦笑いしながら会話していた
「…いや…待てよ…
記憶を辿れば確かに…
一概に学力無しとは言い切れないな」
小山がふと、思い出したように私たちを見た
「神崎 有希子、中間テスト国語23位
磯貝 悠馬、社会１４位
中村 莉桜、英語11位
奥田 愛美、理科17位」
奥田さんの頭を何度もゴツゴツと叩く
「ちょっと…！痛がってるよ！止めてあげなよ！」
止めに行くも軽〜くふりはわれ、意味がなかった
「一教科だけなら…一応勝負できそうなのが揃ってる」
今度は荒木が磯貝の頭に手を乗せる
「面白い
じゃあこういうのどうだろう？
俺らA組と君らE組
5教科でより多く学年トップを取ったクラスが…
負けたクラスにどんな事でも命令出来る」
さらに、瀬尾まで渚の肩の上に肘を乗せる
「どうした？
急に黙って…ビビったか？
自信あるのは口だけかザコ共
なんならこっちは…
命賭けても構わないぜ」
＿＿＿＿ピタッ
渚、磯貝、神崎、中村がそれぞれの四人の首に定規や指、シャーペンを当てる
神崎なんてお淑やかに微笑んで榊原の首にシャーペンを当てている
＿＿これが……E組の殺気…か
「命は…
簡単にかけないほうが良いと思うよ」
渚が四人に忠告すると…
だだだっ……と、情けなく走っていき
「じょ、上等だよ！
受けるんだなこの勝負！！」
「死ぬよりキツイ命令を与えてやるぜ！」
と、捨て台詞を残していった
＿私は生物がかなり得意だ…でも…
同じ理科の分野でも苦手な物理とかがある
だから、所詮は理科全般の得意な奥田さんには負けるはずだ…
今回初めてクラスの役に立てると思ったけど…難しそうだな…
ていうか…今までクラスの為に何かしようと思った事なんて無いよ…！
そして
…この図書館の騒動は…
たちまち全校の知るところとなり
この賭けはテストの後の私達の暗殺を…
大きく左右する事になる
☆
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都合により名無し - 画像ってどう載せてるんですか (2015年7月25日 15時) (
レス) id: 770e7feb47 (このIDを非表示/違反報告)
萌萌☆(プロフ) - ひーさん» おぉう、ありがとうございます☆えっ嬉しい！頑張ります☆ (2015年5月4日 14時) (レス) id: 0ef7090dab (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - こんにちわ！ こちらにも来てみました☆← 更新頑張ってください！ (2015年5月4日 11時) (レス) id: 567b5560c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌萌? | 作成日時：2015年4月26日 22時
