Attention#10 ページ10
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朝、母に言われたあの言葉を思い出す。
まだ一日は始まったばかりだし、決めつけるのはよくない。
でも
結論から言うと今日はきっと厄日なのだ。
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「あ…えっと、じゃあ知念に借りようかな」
ちらちらと私を見ながら、
裕翔は気まずそうに笑う。
それに応えるように小さく微笑むと、知念くんからの鋭い視線を感じた。
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「…A組は5限で使うから、それまでには返してね」
淡々と喋る知念くんにどこか冷たさを感じる。
それだけ言い残して歩き出した彼をぼーっと見ていたら
ふいに振り返り、
また戻ってきた彼は目の前に来て口を開く。
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「いつまでそこにいるつもり?」
「えっ、?」
知念くんは私の腕を掴むと、強引に連れて行こうとする。
「え、ちょっ…」
「行くよ」
呆然としている裕翔を気にしつつも
有無を言わせない圧力に負けてされるがまま。
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「知念くん、?」
全身から黒いオーラが滲み出た彼は返事をしない。
そのかわりに、
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「………むかつく」
たどり着いた教室の扉を開けながら、
たしかに小声でそう言った。
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悠輝柊桜(プロフ) - 初めまして!完結おめでとうございます。もし良かったら少しでもいいので続編書いていただけないでしょうか?ご検討頂けたら嬉しいです。 (2018年4月2日 11時) (レス) id: 000d5f7e93 (このIDを非表示/違反報告)
もえあ(プロフ) - perutc3010さん» ありがとうございます(><)微力だなんてとんでもない…!私にとってはすごく心強いです!ご協力お願いします! (2018年4月1日 23時) (レス) id: a6b7387403 (このIDを非表示/違反報告)
もえあ(プロフ) - りょーちゃんさん» ありがとうございます(><)その言葉に救われます…!ぜひご協力お願いします! (2018年4月1日 23時) (レス) id: a6b7387403 (このIDを非表示/違反報告)
perutc3010(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しております。微力ながら違反報告に協力いたします。これからも更新頑張ってください (2018年3月31日 7時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
りょーちゃん(プロフ) - もえあ様の作品本当に大好きです。ツンデレ彼氏の妬かせ方、本当に大好きでした。なので、運営の通報協力します!!!これからも、更新等々がんばってください!! (2018年3月30日 23時) (レス) id: 00bf3b3a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もえ乃 | 作成日時:2016年11月26日 22時