教えて、攻略法。〜Yuri.C〜

Attention#18 ページ18

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他愛もない話をしながら歩く道中。



尽きることのない笑いは裕翔のおかげで、

きっと、私を楽しませようとしていろんな話題を出してくれているのに。






「………、」





頭の片隅で考えてしまうのは、知念くんのこと。

チラリと見えたあの表情が忘れられない。




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「………A？」



ハッと我に返り前を向くと、

裕翔が心配そうに私の顔を覗き込んでいた。






「めっちゃ上の空だったけど、具合でも悪い…？」

「あ、大丈夫だよ！えっと…何の話してたっけ、」




誤魔化すように取り繕う。





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「………ごめん、」


取り繕った、はずなのに。





「…知念のことだよな、」



裕翔はやっぱり勘がいい。

こうやって、すぐに察しちゃう。



それとも私が不自然だっただけ？





おそらく、両者だ。


お互いの思考が織り重なって一つの結論にたどり着いた、それだけ。





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「…知念と帰りたかったよな、ごめん」

「それは違うよ！最初に約束してたのは裕翔だもん」




自嘲気味に喋り出す裕翔を慌てて制止する。

裕翔が謝ることじゃないのは明確だ。




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「じゃあ、Aは………」



一瞬口を噤んで、意を決したかのように私の方を見た裕翔。









「もし俺と約束してなかったら、どっちと帰ってた？」





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試すような口調とは裏腹に、

切なげに瞳を揺らしながらそう尋ねられた。

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