Attention#16 ページ16
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ごみ袋を適当に回収ボックスに放り込むと、
どちらからともなく来た道を戻る。
教室からそこまで離れている場所ではないうえに、
回収ボックスに入れてしまえば手ぶらになるごみ捨ての仕事。
やっぱり手伝ってもらう必要はなかったのでは？という考えが頭を過るけれど、
一人より二人で談笑しながら歩いた方が足取りが弾むのは事実で、
裕翔の厚意に甘えて正解だったのかもしれない。
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「そういえば、教科書渡しといてくれた？」
「あ、うん！」
ならよかった、ありがとう。と笑顔を向ける裕翔。
その言葉と笑顔は私が受け取っていいのかな、なんて思う。
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「わざわざありがとね」
その後、教室まで送ってくれた裕翔にお礼を言う。
「いいよ、…あのさ」
「ん？」
へらっとした表情が突然、真剣なものになった。
僅かな緊張感が私にまで移り、聞く姿勢をとる。
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「今日、一緒に帰らない？」
何を言われるのかと思って身構えたのも束の間、
彼が口にしたのは至って普通の言葉。
「え、いいけど…」
「ほんと？じゃあ終礼のあと迎えに行くから」
嬉しそうに笑いながら自分の教室に戻っていく彼。
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今までも一緒に帰ることはあったのに、何であんな風に改まって誘ったんだろう。
私に彼氏ができて誘いにくかったとか？
裕翔ならありえる。
去っていく後姿を一瞬だけ見て、教室に入った。
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悠輝柊桜(プロフ) - 初めまして！完結おめでとうございます。もし良かったら少しでもいいので続編書いていただけないでしょうか？ご検討頂けたら嬉しいです。 (2018年4月2日 11時) (
レス) id: 000d5f7e93 (このIDを非表示/違反報告)
もえあ(プロフ) - perutc3010さん» ありがとうございます(＞＜)微力だなんてとんでもない…！私にとってはすごく心強いです！ご協力お願いします！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: a6b7387403 (このIDを非表示/違反報告)
もえあ(プロフ) - りょーちゃんさん» ありがとうございます(＞＜)その言葉に救われます…！ぜひご協力お願いします！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: a6b7387403 (このIDを非表示/違反報告)
perutc3010(プロフ) - 初めまして。いつも楽しく拝読しております。微力ながら違反報告に協力いたします。これからも更新頑張ってください (2018年3月31日 7時) (レス) id: 52470abde8 (このIDを非表示/違反報告)
りょーちゃん(プロフ) - もえあ様の作品本当に大好きです。ツンデレ彼氏の妬かせ方、本当に大好きでした。なので、運営の通報協力します！！！これからも、更新等々がんばってください！！ (2018年3月30日 23時) (レス) id: 00bf3b3a54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もえ乃
| 作成日時：2016年11月26日 22時
