ツンデレ彼氏の妬かせ方〜Yuri.C〜

妬いてください#10 ページ10

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振り返ったら知念くんと目が合ったから、

ずっと私のこと見ててくれたのかな？なんて自意識過剰になってしまう。






そのくらい嬉しい。そのくらい舞い上がれる。







でも、

いつもなら視線をそらされるか毒舌攻撃を食らうかのどっちかなのに、

なんで今日はぽかーんとしてたんだろう？






思い切ってニコって微笑んでみたら、

驚くような表情をして視線を下に向けちゃって。




「そういうのやめて」とか言われちゃうって思ったから私も驚いた。




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実際、さっきの反応は悪いことではないし、

わざわざこんなことを考えるのはおかしいのかもしれない。





でも彼らしくない。





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もう一度振り返ってみる。


もちろんだけど、目が合うことはなくて…

それどころか教室にいない。




どこに行ったのかな？


…また告白されてるのかな？





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イケメンで頭がよくて足が速くて、

『完璧』という言葉がぴったりな彼はそれはそれはモテモテで。




いつも危機感でいっぱい。






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でも、知念くんは言ってた。



告白は数えきれないほどされたことがあるけど、

自分から告白したことは一回しかないって。



その一回が私なんだって思うと、すごく幸せなんだ。






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もうあなた以外の人を好きになれない気がする。

心の中でなら、素直になれるのに。

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