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参りました#43 ページ43

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辺りは静寂に包まれた。

訂正、正しくは私と伊野尾くんの周りだけ。



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「……あの、それは」



言葉が詰まる。震える。




「この間、図書室で言ってたことと…同じ意味?」


「覚えててくれたんだ」



くふふ、と伊野尾くんは笑う。



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心の奥底に仕舞い込んだものが一気に溢れ出るようで、


何もなかったかのように気づかないふりをして過ごしてきた、この数週間が、

走馬灯のように脳裏を過る。



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「忘れられるわけないじゃん、」



また私は語弊を招くような言い方をする。




「それってさ、意識してくれてたってこと?」



例によって、彼は力なく微笑む。

頷くわけでも首を振るわけでもなく、私は俯いた。




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「また困らせちゃったや、」



ごめんね、と眠そうな目を不安そうに下げる。



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「伊野尾くん、」



謝らないといけないのは私の方だ。




「私ばっかりいい思いして、何もしてあげられなかったこと。

放課後、委員の仕事があった日にちゃんと謝りたかったの」


「だからそれは気にしないでって、」


「ちがうの」



彼の言葉を止める。



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「…侑李と伊野尾くんが最近話さなくなったのは、私のせいでしょ?」



薄々気づいてた現実。


仲が良かった2人が一緒に過ごさなくなったのは

作戦が始まってからだった。



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「そんなわけ、」

「あるよ」



否定しようとする伊野尾くんの言葉を遮る。

けれど彼は、



「ない、それはAちゃんのせいじゃないよ」



きっぱりと言い切った。

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設定タグ:知念侑李 , 伊野尾慧 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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美香 - 初めまして!めっちゃ知念君格好いいわ!完成おめでとうございます! (2018年1月31日 22時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
衣月(プロフ) - 知念担かつ弓道部員なのでこのお話すごくいいです!更新頑張ってください! (2018年1月7日 19時) (レス) id: 393bdf7cd9 (このIDを非表示/違反報告)
の ん(プロフ) - 読みましたよ、~!更新おつかれさまでした。もちろんです!ずっと応援してますよ!頑張ってください! (2017年12月31日 0時) (レス) id: 3167764a0b (このIDを非表示/違反報告)
もえあ(プロフ) - の んさん» 書き直すかわりにafterstoryを追加しましたので、よければ読んでみてくださいね(o^∀^o)ぜ、全部…!?わわわっ、嬉しい限りですー!ありがとうございます☆これからも応援お願いします! (2017年12月30日 23時) (レス) id: a6b7387403 (このIDを非表示/違反報告)
の ん(プロフ) - 察しがつきました ! 笑 そんなことないですよ!作品を読んでて知念担のわたしにとってはめっちゃきゅんきゅんしました!笑 もえあさんの作品すごく好きですべて読ませていただいているのでこれからも頑張ってください!長文失礼いたしました。 (2017年12月30日 18時) (レス) id: 3167764a0b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もえ乃 | 作成日時:2016年6月4日 21時

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