ツンデレ彼氏の妬かせ方〜Yuri.C〜

参りました#39 Yuri ページ39

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「週末楽しみー！」


「まだ月曜日だけどね」




隣でニコニコするA。

どうやら大会の応援に行けるのが嬉しいらしい。



そうやって喜んでくれるAを見ると、僕も嬉しい。





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「ねぇ、差し入れ何が良い？」




餃子はさすがに無理だよねー、なんて言いながら笑う。





「差し入れなんていらないよ、

僕はAが来てくれるだけでがんばれるから」



「もー…何でそういうこと平気で言えちゃうかなぁ」



照れているのを隠すように、Aは自分の顔を手で覆った。




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その行動が愛おしくて、


見てて飽きない。かわいい。癒される。

この単語はAを表す代名詞になりそうだな、なんて思った。





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「僕以外の人見てたら許さないからね」


「いつも侑李しか見てないよ」



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「はい、合格」




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応援に来てほしくない理由として、

かっこ悪いところを見せたくない、それはもちろんのこと。






それに加えてもう一つ不安要素がある。



大会を通してサッカー部の他の男子生徒と仲良くなったり、

誰かのファンになっちゃったり、



いつでも誰にでも目移りできる環境があるから嫌なんだ。






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もう手放さない。

他の男のところになんて行かせない。




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「…………A、」


「ん？」




きょとんとした顔で僕を見る。






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「好きだよ」





まだまだ僕は、

君に愛を伝え足りないらしい。

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