ツンデレ彼氏の妬かせ方〜Yuri.C〜

妬いてください#18 ページ18

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家に入ろうとしたら、知念くんに呼び止められた。






「え、知念くん……？」



なんでここにいるんだろう、そう思ったのも束の間。





「他の男に媚び売って、何考えてるの？」





大好きな知念くんに言われたのは、残酷な言葉だった。





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「…A、あんまりバカなことしてたら知らないよ？」




私を睨みながら言った知念くんの手は、微かに震えていて。





あぁ、本心じゃないんだな…って。

そんな風に思った自分がいる。




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「泣いても慰めてあげないから」




うん、分かってる。



冷たくされて、彼女扱いしてもらえないからって、

浮気まがいなことをして許されるなんて思ってない。






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「…なにそれ、」




だけどね、

恋をすると、欲張りになっちゃうんだ。



人の感情は目に見えるものじゃないから、

言葉で、行動で、示してほしい。





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「私は……都合のいい女じゃないもん」



そう言い残して家に入った。





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嫉妬してほしい、なんて。

あなたの彼女になっておきながら、わがままかな。





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ほんとに好きだったら、名前を呼んで。

ほんとに好きだったら、やさしく微笑んで。




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ほんとに好きだったら………




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妬いてください。

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