ツンデレ彼氏の妬かせ方〜Yuri.C〜

妬いてください#25 Yuri ページ25

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「慧ー！みて、この花言葉すてきじゃない？」

「ほんとだ、こっちの花はAが好きそうだね」





「……はぁー」





屋上でもなければ図書館でもないし、クラスメートだって周りにいるのに。

わざわざ教室で仲良くしなくてもいいじゃん。



…僕だって見てるのに。





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「知念どうしたー？」

「……むかつく」


「えっ、俺？なんかごめん、」


「違うよバカ。涼介のことじゃないから」




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あんまり自分の口からは言いたくない。

2人が仲良いのを認めちゃうみたいで…悔しいから。




「前は僕にベタベタくっついてたくせに」




何かの本を読みながら真面目にメモをとってるAと、

それをニコニコしながら見てる伊野ちゃん。






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正面からだと照れちゃってまともに見ることができないAのこと。

後姿なら…って思いながら見つめてみる。






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いつか、Aが奪われそうになる時が来たら。

その時は、




「この子は渡さないよ？僕が溺愛しちゃうくらい大好きだから」




こう言ってやるって考えてた。





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好きだよ、誰よりも。


そう素直に言えたら良いのに。






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僕ばっかり好きな気がして、それが怖くて、

ちょっとだけ甘えるのを我慢して冷たくしてしまったときは、




お願い…嫌いにならないで、って心の中で願ってた。






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朝迎えに来なくなったら何か言ってくれるかな。

他の女子にだけ優しくしたら妬いてくれるかな。



そんなことしてる間も…嫌いになっちゃダメって、

ずっと思ってた。







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伊野ちゃん、ごめん。




どうしてもAは譲れない。

もし、Aが伊野ちゃんを選んでも、諦められない。





彼氏の権力で、奪い返しても何も言わないでほしい。






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妬かせようとしてるなら、もうとっくに妬いてる。






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僕以外の男の隣で笑うAなんて、見ていたくないんだ。

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