ノスタルジア (ページ20)

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どんな流れでこうなったんだっけ…ーー？

向かい側には北斗さん。その隣に北斗さんのお友達が居て、私の隣には松田が楽しそうに笑っている。

ーー北斗さんが着ていたアウターのブランドに興味を持った松田がグイグイと詰め寄り、そこに更に陽気な北斗さんのお友達が参戦してきて、当然の流れのようにこうなった。

「ジェシーくんガチおもろいっすね！」
「ッHA！いやぁ〜〜元太の方がヘンだよ！」
「俺ヘンなんて言ってないッスよ！｣

ソッチ側はきっと同じ”陽属性”だろう

私たちを他所にめちゃくちゃ盛り上がっている二人と対照的に、私と北斗さんは終始引き気味でお酒に口を付けている私たちはどう見ても”陰属性”

「北斗さんのお知り合いって色んなタイプが居るんですね…」
「…コイツは特別異例。色んなタイプって他にも居たっけ？｣
「ほら、樹さん。あの人も不思議な人でー、…不思議っていうか無礼っていうか｣

”連絡先教えて”… からの警戒する私に、「お前の連絡先なんて大した価値ないんだから躊躇うなよ」

みたいな言い草をされたのを思い出しながら話す。
や、これはかなり悪質な脚色されてるけど。

「…連絡先交換したの？」

私の言葉に疑問符を浮かべた北斗さん。

.....樹さんってやっぱり相当ヤバい人なのだろうか、やっぱり連絡先売られたりする？明日から毎秒のようにスパムメールが止まらなかったりとか…

「やっぱ消した方がいいですかね？」
「いや…そういう訳じゃないんだけど...」

何かを迷うように北斗さんは言葉を詰まらせた。

「俺もAさんの連絡先、聞いていい？｣