Untalented Girl Dreams．【 prsk 】 (ページ9)

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・　真っ白な場所ページ9

司「＿＿＿えーと、人事の電話番号はー……。」

どうにかして止めないと………、と考えていると、突然ペガサスくんの手が止まったので、スマホを覗いてみた。

司・A「『“Untitled”(アンタイトル)？？』」

司「何だこの表示は。」

えむ「なになに？それって曲?!聞いてみよーっと！ぽちー！！」

そう言うと、えむちゃんはペガサスくんのスマホの画面をタップした。すると＿＿＿

司「なんだ？スマホが光って……」

えむ「わっ……まぶしいっ！！」

『二人！なにしたの……?!』

＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿
＿＿

私が目を開けると、真っ白な中に、いくつかの小さなモニターのようなものがある部屋(？)にいた。ふと前を見ると少し黄色がかった扉が目に入った＿＿＿

えむちゃんもペガサス君もいないし……、これ開ければ外に出られる……かな？

扉に手を掛け、他に何か無いかとあたりを見渡していると、突然私の後ろのほうから声が聞こえた。

？？「駄目だよ。」

『ぇ…………？？』

？？「そこは、君にはまだ開けられないんだ。」

『どういう………』

何故か聞き覚えのある声の主を見ようと思い、後ろを振り返ると、そこには毎日のように見る人の姿があった＿＿＿

『ぇ……KAITO…………さん？』

ｶｲﾄ「うん、僕はKAITO。君はAちゃんだね？」

『ぁ…はい。』

ｶｲﾄ「そっか…、それじゃあ、あとはミクに任せるよ。」

そう言うと、KAITOさん(？)は私の頭を軽く撫でたあと、扉の中に入っていった。

KAITOさんが入った途端、扉はそのまま姿を消してしまった＿＿＿＿＿

『どう、なってるの………、？』

？？「あ…、！！もしかしなくても、Aちゃん？」

『へっ………?!』

初音ミク？「ふふっ…！こんにちは。初音ミクだよ…！！」

『えっ、と…………？？』

さっきのプロジェクターとは違い。よく見る袖のないシャツのようなものに、黒いスカートを履いた初音ミク………。

さっきのKAITOさんといい、このミクちゃんといい、一体ここはどこなのだろうか……。二人はバーチャルシンガーで、実際には存在しないはず……。

『えー、と………。二人は映像か何か…、？』

ミク「違うよ。A、さっきKAITOに撫でられたでしょ？」

『ぁ……確かに…。』

ミク「んー。あ！私もAに触れられるんだよ？」

そう言うと、ミクちゃんは私を“ギューッ！！”と、効果音がつくくらいに抱きしめた。

『ミ、ミクちゃん?!い、痛いよ〜?!』