天使と悪魔

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「そういえば、今日生徒会集会じゃん。」


夏蓮ちゃんの一声で、皆が色めきだした。


「もうそんな時期かぁ」


「そっか、もう５月だもんね」


そう、５月の陸上記録会に向けて生徒会メンバーが選手を決めるんだ。


まだ、３年生は始まったばっかりだと思ってたけどもう４月の後半かぁ


大講堂で発表するんだけど、毎回緊張しちゃうの。


椅子に生徒が座って、ステージに生徒会メンバーがあがって座り、さくらちゃんが発表する。


３月の任命式以来だぁ


去年までの生徒会メンバーも、まあまあヤバかった。


そんな先輩から、推薦されたのが私達。


相当、ヤバイ。


そのヤバイメンバーが生徒会務めている学校なんて、もう死んでるよね。


この学校は、自主性をモットーにしてるから先生は授業をするだけで、生徒が喧嘩をしても、生徒会が支配してても、何も言わない。


それが、歴代の生徒会にとって嬉しいことらしい。


今日のことを話していると、校門の前まで来てしまった。


「よし、生徒会らしくいこう」


香里菜ちゃんの声で皆がピシッとする。


１番前にさくらちゃん、その斜め両端に香里菜ちゃんと瑠美波ちゃん、その後ろに友香と私で
、その後ろに夏蓮ちゃん。


これが私達の定位置。


このまま、列を崩さず静かに歩いていくんだ。


すぅっと、生徒の横を通りすぎる。


「わぁ、生徒会様だ、、、」


「さくら様、今日もお綺麗ね。」


「さくら様だけじゃないよ、皆様とっても綺麗、、、」


こんなことは、日常茶飯事。


私は毎回緊張します、、、

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