オレンジ色の好きな人

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Your side


蛯原「まあでも、無事で良かった。」

萌衣「こ、こわかった、……！泣」




彼女は治療を受けたあと、蛯原さんからお叱りを受けていた。




元気「A、行く？」

『うん、。…………あの、佐々木さん、？』

萌衣「鈴乃さん、」

『ほんとにごめんなさいっ、！』

萌衣「え？」

『私、閉じ込められてるところ見てたのに、何も出来なくて、それで、それで、……』

萌衣「ううん、、鈴乃さんは凄いと思う。ドア開けようとしてくれたり、声掛けてくれたり、、私なら絶対出来ないもん。」

『でも、』

蛯原「そんな自分のこと責めんな。Aの電話のおかげで、早く着けたんだよ」

元気「そうそう！てか、え！？なにこれ、どうしたの！？」




元気に言われて自分の手を見てみると、血が出ていたり、真っ赤になっていたり。
焦りと不安で、痛みなんてどこかへ消えたみたい。




『火傷…？』

元気「薬塗ってもらおう。跡残るの嫌でしょ。」

『うん、』




救急車にいた隊員の方に軟膏を塗ってもらって、包帯を巻かれた。
結構染みて痛い。




蛯原「A、勇気出して電話してくれてありがとな。手、大丈夫か？」

『うん。……私より佐々木さんの方が怖かったと思う。あの子が写真撮ってたおかげで、犯人捕まったし、』

蛯原「まぁ、確かになぁ。でもA、火怖かったろ？よく頑張ったよ」




救助隊のメンバーたちに頑張ったねと言われ、ちょっと嬉しくなった。









　

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