オレンジ色の好きな人

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Your side


蛯原さんが萌衣のキーホルダーを取ってくれて、一安心。
萌衣は蛯原さんにお礼を言いに行って、ふと隣を見ると、落ち込んだ顔の紗弓。




『紗弓？』

紗弓「っ、A〜、！泣」

『えぇっ！？どうしたの？』

紗弓「わたし、最低なことしちゃった、！」

『……確かにあれは大事なキーホルダーなんだろうけど、それで萌衣が紗弓を嫌いになるなんて思わないよ。』

紗弓「でも、……」

『心配しすぎだよ、紗弓。萌衣だって、わざと落としたわけじゃないって分かってるから。』

紗弓「…………うん。」




話してたら、だいぶ落ち着いてきた。
笑いかけると、ふっと表情を緩めてくれて、安心した。




蛯原「元気、運転ありがとな」

元気「いえいえ！」

風間「2人ともじゃあね〜」

「『はーい！』」




みんなを朝と同じ場所まで送って行って、元気と2人で家に向かう。




元気「A、楽しかった？」

『うん！楽しかった！ご飯も美味しかったし、笑』

元気「ははは！確かに美味しかったよね笑 楽しめたなら良かった！」




車から降りると、わざわざ元気が家まで送ってくれた。
……隣の家なのに笑




『ただいま』

母「おかえり〜！楽しかった？」

『うん、楽しかったよ』

母「良かったわ。元気くんもありがとね！」

元気「いえいえ！じゃ、俺そろそろ帰ります。じゃあねA。おやすみ」

『うん、ありがとう。おやすみ』




元気が玄関から出てドアが閉まると、お母さんがニヤニヤしながら近づいてきた。




母「A、元気くんといい感じじゃない！」

『もう、なに？お母さん』

母「元気くんなら安心して任せられるわね。いい子だしかっこいいし、公務員だし！」

『公務員だとか関係ないでしょ』

父「いや、関係ある！公務員の方が給料がいいからな、将来安泰だぞ？」

『いいの！好きな人と一緒にいれればそれでいいもん私。それに、元気が消防士だから好きになった訳じゃないし！あ、……』

母「ふふっ、大丈夫よ。元気くんなら、ママもパパも応援するわ」

父「困ったことがあったらパパn『頼らないから。』……そうか。」




お母さんもお父さんも、毎日毎日お金のことばっかり。
元気が公務員だろうがそうでなかろうが、私には関係ないのに。









　

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